２０１０年 ９月 インド製ライティング・ボックス Indian Writing Box

箱の中にたくさんの箱が隠されています。
ふたをあけると、手紙等をさしこむコンパートメントが。
木はロースウッド。
１９世紀末というよりはもう２０世紀に入ってから作られたものだと思われます。
ふたの真鍮の象眼もきれいです。
正面ファサード金具近辺がぱっくり割れてしまっていたので、破損部分を切り取り、
新しい木を埋め込む必要がありました。
木と木が接する部分を増やす為に
ちょっと複雑怪奇な形にしてしまったのですががんばって作りました。
開閉により、一番木に負担のかかってしまう部分です。

なくなってしまった部分を再構築します。
ここはいずれにしろ、金が塗られるのでクルミ材が使ってあります。

新しいヴェルヴェットをはめこみます。
赤いヴェルヴェットはオリジナルです。

仕上げはラッカーと蜜蝋磨き。

じゃじゃああああん。できあがりです。
こちらは所有者のお姉さんの結婚記念の贈り物となりました。