ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

Entries from 2018-01-01 to 1 year

元カゼルタ宮殿美術館館長、フェリコーリ氏の革命

1952年生まれ、ボローニャ出身のマウロ・フェリコーリは、2015年に当時の文化財省長官のダリオ・フランチェスキーニの改革によるイタリアの主要な文化施設の館長の公募試験に受かり、今年の10月31日までナポリ近郊のカゼルタ宮殿(レッジョ)の…

ローマ、マミアーニ国立高等学校理科系コースを卒業しました

ローマ、プラーティ地区の国立マミアーニ高等学校 1885年創立 テレンツィオ・マミアーニはイタリア復興運動に参加した哲学者、政治家 小規模だが大変興味深い物理自然科学博物館もある イタリアには卒業式も入学式もないので、 なんとなく、始まりも終わり…

レオ・レオニを追って その3 フォーチュン誌 1962年12月号 レオの世界市場

シェークスピアは世界が舞台であると言いましたが、 レオはきっと世界は一つの市場である、と言うに違いありません。 レオは「フォーチュン」誌の特派員として1957年から 中近東、インドを旅行。 東南アジア、メキシコ、ヨーロッパにも赴き、 人間の経済…

レオ・レオニを追って その2 PENN FRUIT スーパーのロゴ 1954年頃

レオの1991年、ニューヨークのクーパー・ユニオン大学の 卒業式の演説を訳しているつもりが、またまた横道にそれてしまいました。 昨日は演説の翻訳の他に、ニューヨークでの調査の 写真資料を見るという作業を続けていたのですが、 ニューヨーク歴史協会博…

レオ・レオニを追って その1 フォーチュン誌について少し

レオ・レオニ、本来的にはレオ・リオンニ、は 国語の教科書にも掲載されている『スイミー』の作者。 日本では知っている人がとても多いのですが、 残念ながら、イタリアでは絵本の好きな人でないかぎり、 イタリアに長く在住していた作家であるにもかかわら…