ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

2010年 9月 ローマ的中学校生活開始! Inizio scuola media

希望のドイツ語のクラスには入れなかった息子ではあるが
昔の同級生他7人といっしょになれたので
嬉々として通学。
Hという学級は週36時間、第2言語はドイツ語ではなくフランス語。
イタリア語が7時間、数学6時間。
技術tecnologiaは技術室などがないため、どうしても理論中心になってしまうのだが、
日本で言えば社会科とも関係のある学科で産業についても詳しく勉強する。
美術は教科書が原始美術から現代美術までをカヴァーしており、
うらやましいほど立派だ。こちらも技法の勉強というよりは美術史が
中心となりそうだ。
(小学校でも水彩はおろか、色鉛筆の使い方もまともに教わっていない・・・
芸術の国、イタリアなのになあ...)
音楽はさすがに音楽専門のクラスがあるため、充実していそうだ。
先生はジャズのヴォーカリスト
この学校の合唱団の指揮者だ。
小学校ではしかし、混声合唱にいたらなかった。
音楽の国でもあるイタリアなのになあ。。。
教科書は
英語の先生は元凄腕の通訳、ゴルバチョフの通訳をやっていた人だ。
英語もかなり上手そうである。
教え方は非常にアカデミック!!
この間、数学の先生に会うことができた。
教育改革による削減で、かなり苦労しているが、
とにかくこの子どもたちが立派な「考える」大人になるよう、
努力をしたいと説き、父兄の拍手喝采を浴びた。
教えることの喜びが身体中から溢れ出ているすばらしい先生だ。
イタリアではこの通り、人格が物事の優劣を決めてしまうところがある。
たしかに日本の学校は設備が(イタリアなどから見れば)信じられないほど
充実しているが、それを使いこなす教師がよくなければ意味がない。
(負け惜しみではありますが、)
とにもかくも、息子がいまのところ一番惹かれている数学と音楽の先生が
よさそうでほっとした、というところでしょうか。