ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

Entries from 2011-04-01 to 1 month

イタリアの小都市巡り カルヴィ・デルンブリアより,ハッピーイースター Un salto a Calvi dell'Umbria

イースター休みは友人たちのいるカルヴィまでちょっと足をのばした。 このもやしのような植物は麦の芽。 キリストの復活を表します。 ラツィオ州との州境にある、ウンブリア州の街、カルヴィの教会にて。 カルヴィの古い街の城壁を彩どる見事な藤。 カルヴィ…

「テヴェレ川の詩」 有島生馬『蝙蝠の如く』 Poesie sul Tevere: "Come un pipistrello" di Ikuma Arishima

4月21日午前中、ローマの創立2764周年記念の日に テヴェレ川の中州、ティベリーナ島前の川岸にて 『テヴェレ川の詩』という、テヴェレ川にまつわる詩や 文学作品のパネルのシリーズ大4弾設置の記念セレモニーが開催された。 今回は11人の作家の作品の…

ボローニャ少年院 駒形克己氏タクタイル・ワークショップ

ボローニャブックフェア後、再び少年院を訪れ、 アシスタント兼通訳として駒形克己さんのワークショップのお手伝いをした。 今回の少年たちは4人、チュニジア、モロッコ出身のモデナの少年、 そしてガオ君という中国人の少年。 少年院新館のほうの工事がよ…

記憶と音楽 ローマ音楽科中学、ローマ大学大講堂にてイタリア解放記念合同コンサート Memoria in Musica

4月25日はイタリアの、ファシズム、ナチズムからの解放記念日。 息子の中学は他の音楽科のある公立の中学校とともに、 ローマ大学「ラ・サピエンツァ」の大講堂にて、合同コンサートを行った。 パルチザンの歌や、デ・アンドレの、レジスタンス運動を語っ…

ボローニャ児童図書ブックフェア2011年 その3 本と未来

こちらは歌手のルチオ・ダッラの住むカヴール広場の庭園での展覧会。 ボローニャの美術学校の学生たちと先生たちによるインスタレーションです。 ペットボトルによる花々。 おそらく曲芸師によるショーも行われ、 そのあと花は観客に配られたのでしょう。 夕…

ボローニャ児童図書ブックフェア2011年 二人展 Distant Friends

ボローニャブックフェア会期中に開かれる展覧会のうち、 若いイラストレータたちに一番人気のある展覧会のオープニングは 毎年ハーメリン文化協会本部で開かれる個展だ。 最近ではOrecchio Acerbo, Topipittori, OQO などで 出版している若手作家が中心だ。 …

ボローニャ児童図書ブックフェア2011年 ささやかな報告1 I BELIEVE IN BOOK POWER

今年は目が覚まされたような、なつかしいボローニャを目指してのあわただしい出発。 3月末の土曜日のボローニャ。 中世期から建つボローニャ商工会議所の建物のバルコニーには イタリア統一150周年記念の長い国旗がまだ飾られていた。 相棒たちとさっそ…

魂を揺さぶる声 平山美智

2011年3月10日、つまり震災の前夜、ということになる。 イタリア前衛音楽の作曲家、 ジャチント・シェルシGiacinto Scelsi(1905/1988)の声楽曲の ミューズであったMichiko Hirayamaのコンファレンスを、 貴族の血筋を引くシェルシの自宅を…