ミュンヘンに行きたかった理由はたくさんありますが、その中の一つとして、あの伝説的な国際児童図書館を訪れてみたい、というのがありました。 この図書館は1949年に世界で初めて開館した、世界中の子どものための本を収集する国際児童図書館です。日本にも…
今年の夏は久しぶりにイタリアを脱出し5日間ほどミュンヘンに行って来ました。 宿泊先は聖パウロ教会のすぐ近くの台所付きのSCHWAN LOCKEアパート・ホテルでした。ビールのお祭り、オクトーバー・フェストの会場、素敵なレストランやカフェのあるヴェストパ…
2021年9月9日より2日間にわたり、ローマのMAXXI国立21世紀美術館の別館にて、第6回イタリアさわる絵本コンクールTOCCA A TE!(あなたの番です、という意味。TOCCAREは本来「触る」という意味なので、「あなたにタッチ」と言った感じの訳がいいのかもしれま…
レオ・レオーニ(リオンニ)は子どもの頃からアーティストになることを 夢見ていました。 生計を立てるために広告デザインの世界に入っていきますが イタリア、そしてとくにアメリカで 広告デザインをアートの一つのジャンルとして高め、 広告の世界の中に純…
このポスターは印刷されたものしか残っていませんが、原画は黒、青、オレンジの3色によるシルクスクリーンであったと、スイスのグラフィックデザイン雑誌「グラフィス」、1952年44号に掲載されたレオのポートフォリオに記載されています。 レオがボローニャ…
みなさま お元気でお過ごしでしょうか。 こちら、美しい光の差す、すばらしい春の朝です。 私はローマの、比較的緑の多いプラーティ地区に住んでいて 幸いなことに、コンドミニアムにはお庭があり、 子どもたちが遊んだり、1メートルの距離を保ちながら 散歩…
*その1からの続きです ポーランドのマチエイ・ピリニヤクさんは、 「二人の姉妹」というかわいい名前の出版社の編集者です。 彼はそれぞれの作品を本当に丁寧に見ていて、 メモをたくさんとっていました。 彼の出版社はポーランドで絵本コンクールもやって…
今年のボローニャ国際絵本原画展も非常に興味深い ラインアップとなりました。 こちらのコンクール形式の展覧会は 絵本の世界に携わりたいイラストレーターにとっては登竜門。 毎年世界中から3千人以上のイラストレーターたちが 5枚の作品を応募します。 201…
1952年生まれ、ボローニャ出身のマウロ・フェリコーリは、2015年に当時の文化財省長官のダリオ・フランチェスキーニの改革によるイタリアの主要な文化施設の館長の公募試験に受かり、今年の10月31日までナポリ近郊のカゼルタ宮殿(レッジョ)の…
ローマ、プラーティ地区の国立マミアーニ高等学校 1885年創立 テレンツィオ・マミアーニはイタリア復興運動に参加した哲学者、政治家 小規模だが大変興味深い物理自然科学博物館もある イタリアには卒業式も入学式もないので、 なんとなく、始まりも終わり…
シェークスピアは世界が舞台であると言いましたが、 レオはきっと世界は一つの市場である、と言うに違いありません。 レオは「フォーチュン」誌の特派員として1957年から 中近東、インドを旅行。 東南アジア、メキシコ、ヨーロッパにも赴き、 人間の経済…
レオの1991年、ニューヨークのクーパー・ユニオン大学の 卒業式の演説を訳しているつもりが、またまた横道にそれてしまいました。 昨日は演説の翻訳の他に、ニューヨークでの調査の 写真資料を見るという作業を続けていたのですが、 ニューヨーク歴史協会博…
レオ・レオニ、本来的にはレオ・リオンニ、は 国語の教科書にも掲載されている『スイミー』の作者。 日本では知っている人がとても多いのですが、 残念ながら、イタリアでは絵本の好きな人でないかぎり、 イタリアに長く在住していた作家であるにもかかわら…
日伊国交樹立150周年を記念した「にほんのえほん」Visually Speaking展は、ローマ日本大使館、JBBYによる50冊あまりの日本の絵本の展覧会です。日本語が読めなくても、本をめくることによってお話が「読める」というアイディアをベースにセレクトされた、過…
サルメデはヴェネツィアから60キロ離れたかわいらしい、おとぎ話に出てくるような美しい丘陵地帯に囲まれた小さな街です。サルメデに魅了されたステファン・ザブレルという、チェコ共和国出身の絵本作家の始めた子どものための絵本をテーマとしたこのフェ…
こんにちは! 久しぶりにこのプログに戻ってまいりました。 物事をじっくり考えることを再開したいと願って書いています。 東京都世田谷区成城のみつ池の森は神秘的な、 異界につながる禁断の空間です。 弟は仲間とその森の中に探検をしに勝手に入ってしまい…
今年の夏は直接南チロル地方に行ってしまうのではなく、 北上する途中で色々な場所に寄ってみることにした。 海よりも山派の我々一家は、ヴェローナに行く途中にある山岳地帯を選ぶ。 地図で見ると、アレッツォの北の方にカゼンティネージ国立森林公園、とあ…
あっという間に時間が経ってしまいました。 皆様お元気でいらっしゃいますでしょうか。 久しぶりにブログを更新いたします。 本当に忙しい一年でした。 夫のある週末、カスペーリアに行ってみようと言われ、 それはとこ?と聞いた。 確かに聞いたこともない…
ボローニャ国際絵本原画展の50周年を記念する、 2016年ボローニャ展に入選したみなさま、おめでごうとざいます! また、今回は落ちてしまったけれども、がんばって応募にこぎつけた方たちも おめでとうございます!! 今年の審査員は、ブックフェア2…
イタリアのお盆に当たる万聖節、およびその翌日の死者の日のお休みを利用し、 夫の大学時代の友人の住む、ブーリア州のマッサーフラという街を訪れた。 マッサーフラはムルジア台地の街。 お隣のバジリカー他州のマテーラと同じように、 グラヴィーナと呼ば…
ローマのレストランで マイルドなガス入りのミネラルウォーター、 acqua di Nepiを選べるところだと、 ここはいいレストランなのではないかという 期待が膨らむ。 しかも、ガラスのボトルの場合であればなおさらだ。 このおいしい、さらさらとした軽いガス入…
先週の金曜日より始まったローマ映画祭。 本部はAuditorium Parco della Musica (音楽公園)なのだが、 街中の映画館でもいくつかの映画が上映されている。 開催期間中にはラジオ局のスタジオやバールなどが特設され、 フェスティヴァルを盛り上げる。 何年…
20世紀初頭に建てられた近くのアパート、壁の装飾的な窓枠らが破損し、とても危ない感じになってましたが、ようやく住民の意見がまとまって修復を決行。壁の色を決める投票用のサンプルが玄関横に現れました。
みなさまお元気でいらっしゃいますでしょうか。 久々の投稿です。 今朝は思い切ってボルゲーゼ公園までジョギングに行きました。 友人たちとこなしていた約7キロ、全部走れました。 一人はスキー旅行中、もう一人は現在映画撮影中、 頼りにしていたルチアー…
ローマの人にサンタ・マリネッラのことを聞くと、 ああ、お年寄りの保養地ね、とか、 バンビン・ジェズ子ども病院の別棟のあるところね、 と言われます。 アウレリア街道を車で北上して行くと、 いろいろな街の近くを通りますが、 チェルヴェーテリを過ぎる…
新年おめでとうございます。 今年もどうかよろしくお願いいたします。 ローマから30キロ離れた海辺の街、フレジェーネより。 1月1日はとても風の強い、晴れた日でした。 アーティチョークの肖像。 いまが旬。 こちらはチヴィダヴェッキア海岸のプロムナ…
昨夜は舞台兼映画女優である友人 (『ニューシネマ・パラダイス』で映画デビューした アントネッラ・アッティッリ!)の参加している ローマをテーマにした演劇フェスティヴァル『首都ローマの肖像』に行ってみた。 劇場はトッレ・アルジェンティーナ広場に…
ローマでは10月に入ると様々なフェスティバルが開催される。 城壁外の聖パオロという大きなバジリカ近辺の住宅街、 ガルバテッラでは先週までARCIPELAGOという、 短編映画を専門とした映画祭が行われていた。 こちらには息子が生まれた年に、 ウェッブキャ…
本日は死者の日、日本のお盆に当たる日だ。 きのう、きょうと家族でお墓参りに行った人たちはたくさんいるだろう。 ローマには大きな墓地が二つある。 一つはナポレオンのイタリア進軍後にできた 19世紀初頭のカンポ・ヴェラーノの墓地。 (ナポレオン以前…
ローマ北西のブラッチャーノ湖を見下ろす山の上の小さな街、マンツィアーナ。 山には見事な樫の原生林があります。 栗の木はそう多くないのですが、 近くのヴィテルボらでとれる栗を使った様々な料理を楽しめる マンツィアーナの栗祭りはとても人気があり、 …