ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

フランス製小型アンティック家具 Mobili antichi francesi di misura contenuta

トラック2台にアンティック家具をいっぱいつんで
フランスとスペインから戻って来たシモーネとジョルジョ。
トラックから「おろしたて」の家具を、私たちも掘り出し物なないものかと
見に行った。
ジョルジョはなかなか趣味がよく、特にちょっとアンティックに興味のある女性の
心をくすぐるような品を嗅ぎ出す才の持ち主。
今回もわれわれはやはりジョルジョのトラックから出て来たものを購入。
持ち運びにも便利な小型の家具が中心。
マウリはさっそくこの3つにあだ名をつけた。

まずは「まっくろくろやん」ネーロロ、Nerolo。(白雪姫の7人の小人のイタリア語名にあやかる。)
黒檀の化粧板が全体に張ってある。
もともとは陶器の小水入れを納めるためのナイトテーブル。
保存状態、なかなか良し。
黒いピアノのあるリヴィングに似合いそう。
裏側も黒檀張りなので、いろいろな配置が可能。
フランス、19世紀後半。
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お次は「捨次郎」。ブットロ、Buttolo.
クライディウの気に入った一品をマウリがおちょくる。
小型の箪笥付き化粧台。ピアノのふたのような部分を開くと、
化粧台が自動的に引き出されるようになっている。
中に大理石が張られていてとてもおしゃれ。
赤ちゃんのおむつを替える台としても使用可能。
全体がマホガニー張り。
こちらもフランス19世紀、末期ごろ。
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そして最後に「たきぎい」。ブルーチョロ、Bruciolo(「燃やしちゃん」のほうがよいかも).
修復できるかできないか、すれすれの線のところにあるので
ついてしまったあだ名だ。
かわいそう。
しかし、こちらも黒檀やローズウッドと、素材はなかなかよい。
ナポレオン3世様式。
とっても愛らしい家具なのです。
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さあ、どんなふうに変身するのでしょう、この3人!