ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

2008年1月2日 サン・ヴィートにて

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新年おめでとうございます!

ヴェローナ郊外のサン・ヴィートにて。
本日ローマに向けて出発予定だったのだが、夫が熱を出し、
明日かあさって出発ということになりそう。
義妹は外国から養子を受け入れる許可を裁判所から得たその日に妊娠し、
今週5ヶ月目に入った。
養子をとるための手続きを進めるかどうかはまず子供か生まれてから決めるとのこと。

今日は近くのブッソレンゴのスーパーまで夫の車を運転してみた。
5年ぐらい前までは古いポーロを運転していたのだが
その車がなくなってからは全然運転していない。
ローマからアレッツォまでの約220キロを国道で走ったことがあるのに
一度やめてしまうと、なかなか運転を再開できない。
ローマの街は本当に車が多く、皆アグレッシヴなのでついていけない。
ヴェローナはローマほど交通量がないので運転しやすいという印象を受ける。
ルールもより守られている。

ヴェローナの街を久しぶりに歩いてみたが
歴史的中心街の修復はどんどん進んでいる。
古くからある特徴豊かなお店がどんどん消えていくのは非常に残念だが、
他でみたことのないおもしろいお店がいくつか見かけられた。
半円形のテアトロ・ロマーノに続くポンテ・ピエートラ界隈にはむかし、
額などに金箔をほどこす専門の工房がフレスコ画の描かれた古い建物の
地階にあったのだが、そのスペースが
今ではシャビーシックというのだろうか、
家具ばかりでなく照明も含めて70年代風の不思議なブティックに生まれ変わっていた。
そのブティックはちょっとしたギャレリーのようなスペースも兼ねていて、
古い扉だったらしい板の上に、舞台美術家のデザインした
アクセサリーの展示がしてあった。

テアトロ・ロマーノ上方の丘には古代ローマ、中世などいろいろな時代の
建物が層を成しているのだが、
夜になるとその全体にきれいな照明がほどこされ、
まるで舞台装置のようであった。

夫のいとこの旦那さんのカルロが家系図を作成している。
カルロは20年ほど前に友人とイタリアを旅行したそうなのだが
そのときにウンブリア地方だったと思うのだが、どこかの教会で休んでいたら
目の前の長椅子の背もたれも部分に
曾おじいさんの落書きが刻まれているのに気づいたそうである。
出身地(ヴェローナ県キエーヴォ)と共にカラビニエーレという
肩書きも一緒に刻まれていたので
曾おじいさん本人である可能性は非常に高いとのこと。
それにしてもなんという奇遇だろう!!たまたま先祖の座った場所と
同じ場所にすわることになるとは!!

息子は今「オズの魔法使い」の映画をテレビで見ている。
デジタル処理がしてあるせいか、色が非常に鮮やかだ。
キャンザスでの場面は実は白黒ではなくセピアトーンだったらしい。
子供の頃、クリスマスのなると必ずテレビで見ていた記憶があるが
そのときはセピアではなく白黒だったのを覚えていえる。

ところで・・・
「ピタゴラスイッチ」の連鎖反応による機械は別名ルーブ・ゴールドバーグ・マシン!!
知りませんでした。
(「ムナーリの機械」はゴールドバークに想を得ている)
セサミストリートで子供の頃にみた類似した「機械」にはもしかして
ゴールドバーグが関係していたのだろか?