ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

#練習用

2008年 3月25日 豚さんとボローニャの関係

ボローニャを形容する言葉には「ラ・ロッサ」(政治的には右派よりも左派系)、 「ラ・ドッタ」(ヨーロッパで一番古い大学があることから、「教養豊かな」)、 そしてボローニャで学生時代を過ごした詩人ペトラルカによる「ふとっちょの」 という言葉がある…

2008年 3月8日 Florence!

Last last Saturday my son and I suddenly decided that we should go to Florence on a day trip. (My husband was away for a Film Festival up north so I guess we felt sort of left behind.) We rushed to the station and took the first Eurostar a…

2008年 3月15日 中世史研究所図書館会議室の修復

ボロミー二の設計したオラトリオの食堂での修復に続き、 今年は同じオラトリオ会のブロック内の、「時計の広場」側にある 中世史研究所図書館での修復を行うことになった。 今回のプロジェクトはラツィオ州から資金の出ている 女性のための修復講座用の研修…

2008年 2月28日ー3月2日  ローマ現代美術展

*This is me holding this big bronze table with three other guys. This is Roberto Barni's work which took part in the Contemporary Art Fair here in Rome (The Road to Contemporary Art), held in various historic venues like the Church of San…

2008年 3月6日 De Chirico's House

Giorgio De Chirico! stirs inside you something you're not familiar with... his flat colors, the uncomfortable forms, the strange nightmare-like lighting.... Did you know that his apartment is still there facing the Spanish Plaza with lots …

2008年3月1日 パルマへ行こう!

木曜はみなでヨーロッパでも最大規模のアンティックの展示会、 パルマの「メルカンテ・イン・フィエーラ」に乗り込んだ。 まだ一般に公開される前なので、身分的にはディーラーとしての見学だ。 2年前から大型バスで行くことになったのだが これは家具購入…

2008年 2月26日 3つの展覧会

現在ナツィオナーレ通りのパラエキシポで開催中の展覧会を3つ観に行った。 例の中国21世紀の芸術展、イタリア20世紀美術と産業デザインにおける 「スピード」をテーマとした展覧会、そしてNational Geographicの写真展を鑑賞。 中国の現代美術展には例…

2008年 2月23日 セバスティアーノ・デル・ピオンボ展(1485年-1547年)

ヴェネツィア宮殿で現在開催中のSebastiano del Piombo展 に関する覚え書き。 会場内は緑、赤、ブルーなどの照明がホールごとに施され、 作品の飾られた特設の壁の前にもう一つの壁が置かれ、 窓のようなくりぬきがしてあって、そこをのぞき込むと作品がある…

2008年  2月20日 ばらばら事件

*写真は修復前と修復度 今、椅子を修復中なのだがよく言われるようにやはり椅子は難しい。 (修復家でもなかなかやりたがならい。 時間がかかるし、ギャラもよくないからだ。) 3カ所で背もたれが折れてしまっていたのだが いずれの箇所にもすでに修復をし…

2008年 2月18日 サミーのブレスレット

先週、マティーのベビーシッターが警察に逮捕されるという事件が発生。 体が震えるほど心配したマティー。 本当にかわいそうだった。 ボリヴィア人のカロは実は不法滞在で、 滞在許可証を持っていないのである。 この事件を機に彼女の滞在を正式なものにでき…

2008年 2月14日 『クワイエット・カオス』

昨日ナンニ・モレッティ主演の映画、 Caos calmo(静かなカオス)を観た。 ジュリオ・チェーザレ映画館の第一ホールはゆったりとすわれるし、 画面も大きいので一番気に入っているのだが、 その館内もきのうは満席だった。 妻を亡くした悲しみをうまく処理で…

2008年 2月12日 コルソ通りを行くチャイニーズ・ドラゴン

東京は雪だそうだが、ローマは晴天が続いている。 昨日は中国のお正月を祝うため、 ポポロ広場と祖国の祭壇をつなぐコルソ通りの美術館で開催中の 『乾隆帝と紫禁城』展会場出口から 18メートルの長い龍が放出され、 音楽とともにポポロ広場に向かって飛ん…

2008年2月8日 本日のバールで五分間

やはり話題はシラミ。。 昨日、エマのお父さんが週末にみんなでシラミ退治をしよう、といいだしたので どうせなら外のクラスもいっしょに、ということで 同じ廊下に面した3クラスが同時にシラミ撲滅シャンプーで頭を洗うことにした。 息子は幸いもらってき…

2008年2月7日 マリア・デ・ブエノスアイレス

今回のピアッツォーラ(ピアソラ)五重奏団の イタリア・ツアーの演目はタンゴオペラ、 『マリア・デ・ブエノスアイレス』(1968年初演)。 ピアッツォーラの『八つの季節』に感動したので このタンゴオペラとやらもぜひ聴きたいと思い、 切符を買いに大…

2008年2月4日 ドロシー

2008年2月4日 ドロシー ガルバテッラ地区のパッラーディウム劇場にて "Dorothy. Sconcerto per Oz" (『トロシー。オズにささげる混乱のコンサート』といった感じの訳か) という音楽劇を観に行った。 形式はちょっと文楽風。 太夫のような指揮者が舞…

2008年 1月31日 劉小東のパフォーマンス

先日Palazzo delle Esposizioniから連絡があり、 中国の画家、劉小東のパフォーマンスが来週からあるので 是非東洋人男性モデルを探してほしいと頼まれた。 2月中の10-12日間、午後1時から5時間拘束(お昼を出してくれるとのこと)、 報酬はこの美術館…

2008年 1月27日 Paranoid Park

本当は『クスクス』を観たかったのだが 夫の同僚で観に行った人が四人もあまりよくないと 言うものだから、結局ガス・ヴァン=サンの『パラノイド・パーク』を 観に行くことにした。 ううん。 これは映画というよりは、ちょっとヴィスコンティの『ヴェニスに…

2008年 1月26日 マリーサ先生おめでとう

昨日は夫に息子の下校時のお迎えをまかせて 大学時代大変お世話になったマリーサ先生の瑞宝章授与式に参加した。 セレモニーの会場は日本大使公邸。 カラカラ帝浴場の大通りをアッピア街道のほうに向かって下っていくと 昔兵士が中に立っていた壁がんのある…

2008年 1月24日 ああ無情

プローディ内閣は結局内側から倒壊。 セナートでは開票結果発表と同時にシャンパンのボトルを開ける音に拍手喝采。 ・・・・ 毎朝息子のクラスの父母たち数人とバールでコーヒーを飲むのが日課なのだが きっと明日はみな落ち込んでいることだろう。・・・・

2008年 1月24日 ローマ市立カピトリーノ美物館モンテマルティーニ発電所分館

クリスマス休みに三人で今までにまだ行ったことのない 美術館に行ってみよう、ということで、 聖パオロに向かう途中のテヴェレ川沿いにある元発電所の中に開館した ローマ市立美術館の分館に行ってみることにした。 発電所は1900年初頭にできたもので、…

2008年 1月23日 「ベッタ」仕上げ

*写真は義弟のアパートからのぞんヴァティカン宮殿 蜜蝋磨きはまるでシェラックで磨いたようにぴかぴかになるのだが 硬質な感じではなく、やわらかな印象を与える。 木目の美しさが強調され、家具全体に気品を与える。 それにしても時間のかかること! まず…

2008年 1月21日 国際絵本原画展審査報告

先週木曜にボローニャから戻って来ました。 今回の審査もまた、全然違う雰囲気のものでした。 審査員の全員が、まずは長年のキャリアによって磨き上げられた 直感を基準に審査に挑みました。 ハンブルグ造形大学のシュトイエ先生の後任、ムルク=タッセル先生…

2008年 1月18日 ヴァレッジョについて

年末、初めて「ミンチョ川のほとりのヴァレッジョ」というところに行ってみた。 街の名前もすてき、以前雑誌できた写真にも 川のほとりにかわいらしい街が写っている、 結婚式の披露宴にもよく選ばれるレストランのある場所だと聞いていたので これは本当に…

2008年 1月11日 蝋で磨く

ほとんど100パーセントに近い蜜蝋で家具を仕上げるのは 至難のわざである。 まだ慣れていないせいかもしれないが こすってもこすっても なかなか表面が均等にならない。 工房の人間が近くを通る度に指で表面を触れて行き、 「まだまだだねえええ、大変だ…

January 8th 2008: Wax or Shellac?

Happy New Year Back to school, back to work! After a ten-day stay in the outskirts of Verona, we are back in Rome, everybody seems all right though the flu this year is raving its way. The commode that we named "Betta" is finally coming th…

2008年1月2日 サン・ヴィートにて

新年おめでとうございます! ヴェローナ郊外のサン・ヴィートにて。 本日ローマに向けて出発予定だったのだが、夫が熱を出し、 明日かあさって出発ということになりそう。 義妹は外国から養子を受け入れる許可を裁判所から得たその日に妊娠し、 今週5ヶ月目…

2007年12月20日 ブルーノ・ムナーリ生誕百記念「あの手この手」

ムナーリがいかに一般の人々に向けて発信をしていたかということを 象徴しているような小さなできごとだったと思うのだが、 もう十年以上も前のムナーリ晩年のこと、 相棒とともにムナーリを訪れようと思い、 コンタクトをとろうとしたのだが誰に聞いていい…

2007年11月30日 ムナーリとエイナウディ

あさってがムナーリ展のオープニングだ。 展示のお手伝いに参加できないが残念だ! 何とも素晴らしい展示だそうである。 駒形さん+(大好きな)段ボールという組み合わせが楽しみだ。 今回の調査は、イタリアの戦後が終了したと感じさせるものだった。 ムナ…

cycling in rome

If I were to found a political party I'd like to found the PEDESTRIAN AND CYCLIST PARTY, we'd march all through Rome with our bikes and walking sticks, demanding the right to WALK and BIKE in Rome. Drivers seem to think that pedestrians ar…

calvi di umbria

On All Saints' Day we were out in Calvi d'Umbria, at Mathias' brithday party. We were guests at Mathy's beautiful stone house right at the foot of the hill that makes up the tiny town. We climbed the hills surrounding the area and the chil…