ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

旅 around Europe

カマルドリ修道院とカマルドリの「聖なる庵」

今年の夏は直接南チロル地方に行ってしまうのではなく、 北上する途中で色々な場所に寄ってみることにした。 海よりも山派の我々一家は、ヴェローナに行く途中にある山岳地帯を選ぶ。 地図で見ると、アレッツォの北の方にカゼンティネージ国立森林公園、とあ…

秘密のサビーナ

あっという間に時間が経ってしまいました。 皆様お元気でいらっしゃいますでしょうか。 久しぶりにブログを更新いたします。 本当に忙しい一年でした。 夫のある週末、カスペーリアに行ってみようと言われ、 それはとこ?と聞いた。 確かに聞いたこともない…

プーリア州 マッサーフラの「呪術師グレグーリオの薬局」探検

イタリアのお盆に当たる万聖節、およびその翌日の死者の日のお休みを利用し、 夫の大学時代の友人の住む、ブーリア州のマッサーフラという街を訪れた。 マッサーフラはムルジア台地の街。 お隣のバジリカー他州のマテーラと同じように、 グラヴィーナと呼ば…

滝のある街、ネーピ

ローマのレストランで マイルドなガス入りのミネラルウォーター、 acqua di Nepiを選べるところだと、 ここはいいレストランなのではないかという 期待が膨らむ。 しかも、ガラスのボトルの場合であればなおさらだ。 このおいしい、さらさらとした軽いガス入…

南チロル帰還

大変ご無沙汰しております。 仕事が忙しく、なかなかブログへの書き込みができませんでした。 息子のスマホのお下がりをもらい、写真を直接投稿できるようになりました。 今年の夏は、妹の住むパリからシュトゥットガルトを経てアウグスブルグへ行き、そこか…

ローマ 塩の道をたどる

先週は友人の、ジャーナリストである叔父さんと叔母さんとともに ローマの塩の道をたどり、 おかげさまでとっても壮大なロマンのようなものを久々に味わった。 テヴェレ川の流れに逆らって船で塩を運ぶのは 大変な作業ではあったのだろうが、 現在国際空港の…

ヴェネツィア・ビエンナーレ2013年

ヴェネツィア・ビエンナーレ2013年版。 夏に一週間、アカデミア橋のすぐ近くにアパートを借りて 見学しました。 ビエンナーレはGiardini「庭園」、Arsenale「造船所」という 入場が有料の会場のほかに ヴェネツィア市内に点在している入場無料の国別展示…

南チロルよ、また来年会えますように!

今年も戻ってきました、愛しい山々。 南チロル、ブルーネック近くの ゲッツェンベルグ。 中央に見えるのは プスタータルを流れるリーンツ川。 まっすぐ行けばもうオーストリアです。 初日はスキーで有名なクロンプラツまで登る予定でしたが、 途中までしか至…

音楽の街、クレモナ

今週は英語塾の出張でマルケ州のアスコリ・ピチェーノに続き、 トッローネ菓子とヴァイオリン製作で有名なクレモナの街を訪れました。 イタリア各地で伝統工芸に携わる職人たちがどんどん減っている一方で 16世紀から盛んであったヴァイオリン製作を奨励す…

南チロル地方、ヴァル・プステリア再び (2)

南チロル地方に当たるアルト・アーディジェ州は サイクリングロードが発達していて ありとあらゆる場所へ自転車で行くことができます。 今年はプスターの谷間のリーンツ川に流れ込む支流に沿った ヴァル・カシエスことギーザータールのサイクリングロードに…

南チロル地方、ヴァル・プステリア再び (1)

毎年、別のところに行こうと思いつつも 結局戻って来てしまう、 南チロル地方、ブルーネックの近くの山奥のホリデー用アパルトマン。 この谷をずっと行けばもうオーストリアです。 この地方はドイツ語圏、 もちろんイタリア語も通じるのですが お店などでが…

イタリアの小都市巡り ヴィテルボの秋

ヴィテルボのサン・ペッレグリーノ地区 http://www.francigenalazio.it/it/resource/poi/viterbo-quartiere-san-pellegrino/ 中世の城壁に囲まれた塔の街、ヴィテルボ。 13世紀には法王がローマを離れ、ヴィテルボを本拠地としていました。 街の中世期の地…

イタリア小都市巡り ラヴェンナ、モザイクのきらきら Splendori dorati ravennati

アットランダムにアップロードしてみたラヴェンナ、モザイクの写真です。 昔、ガラスはラヴェンナでも製造されていたそうです。 東ローマ帝国がラヴェンナ周辺の地域に攻め込み、しばらく支配していた時期があります。 ビザンチン様式はラヴェンナを経由して…

南チロルの夏再び

今年は南チロル地方でもとても暑くて 7月にたくさん雨が降ったにもかかわらず、ポルチーニはあまり見つかりませんでした。 湿り気のある場所にのみ、見つかりましたが、 全体的に森の地面が乾いている感じでした。 チロルでの滞在の最終日に雨が降り、 もし…

イタリアの小都市巡り 憧れのオレーヴァノ・ロマーノ Una gita a Olevano Romano

たびたび研究や調査をしている中で登場していた ローマから南西へ、約60キロほど行ったところにある丘の上の街、 オレーヴァノ・ロマーノ。 一体どんなところなのだろう、と思い描いていた街。 夫が珍しく、郊外にドライヴをしよう!と提案したので じゃあ…

イタリアの小都市巡り カルヴィ・デルンブリアより,ハッピーイースター Un salto a Calvi dell'Umbria

イースター休みは友人たちのいるカルヴィまでちょっと足をのばした。 このもやしのような植物は麦の芽。 キリストの復活を表します。 ラツィオ州との州境にある、ウンブリア州の街、カルヴィの教会にて。 カルヴィの古い街の城壁を彩どる見事な藤。 カルヴィ…

イタリア小都市巡り ガルダ湖湖畔にて Buon anno dal Lago di Garda, Benaco

ガルダ湖はヴェネト州とロンバルディア州を2分する大きな湖。 ダンテの『神曲』地獄篇の第22歌にもガルダ湖の南に位置するマントヴァ出身の ヴェルギリウスにより、旧ラテン語名Benacoの名で歌われている。 「地上のかの美しきイタリアの湖 チロルの北に…

2010年 11月 ナポリローマ往復の旅 Napoli-Roma in autostrada

あんまりいい写真ではないのですが、 「太陽の高速道路」、A1号線、ローマーナポリ間の写真です。 ローマは雨が多く、出発した晩もぐずつく天気、 息子を息子の友人のところに預けてのとんぼ返り旅行。 ローマをぐるっと巻いている環状線をさけ、中心街をつ…

2010年 ベルリン雑感その2 味や形

ベルリンには壁がなくなってからも街のいたるところに グラッフィーティーや不思議なポスターが貼ってあったりします。 その中で素敵だなと思ったのが いろんな宗教があるがため、いろんな神格がわたしたちを守ってくれています。 ほとけさまも、ユダヤの神…

2010年 ベルリン雑感その1 忘れる力、忘れない力

長ああい(ちょっと悲観的な)ベルリン写真日記をここに書いていたら、雷が落ち、 コンピュータの電源が切れ、すべて消えてしまいました・・・。 すこしスタイルを変えた方がいいということでしょうか。 ベルリンは第2次世界大戦中に壮絶な爆撃を受け、 大…

2010年 南チロルの夏休み

4年ぐらい前から毎年バルコニーから臨むこの美しい景色。 プスタータールPustertalこと、ヴァル・プステリアVal Pusteria、 オーストリアのリンツLienzにつづく谷間です。 流れの速い川の名はリンツRienz、イタリア語名リエンツァRienza。 標高1000メー…

2010年 20年ぶりのナポリ!

ナポリ! ナポリは不思議なところ。 20年前に妹を引き連れて南部を旅行した時にもよったのだが 観光局のオフィスでナポリの地図piantaを下さいといったら、 「あれこそがナポリのピアンタだよ、」と、 隅っこにある観用植物に指を指す。 (ピアンタは「地…

2010年 3月 板橋区使節団、ボローニャでのコンサート大成功おめでとう!

*写真は天祖神社神田流神明囃子のボローニャ音楽博物館コンサート および翌日のPiazzetta della Vitaにおけるコンサート風景。 3月28日、日曜日、板橋区からやってきました 常盤台小学校コーラス部、6年生のみなさま、および常盤台天祖神社の 神田流神…

2010年 3月1日 ボローニャ、コンサート会場下見など Sopralluoghi a Bologna

写真は *サングィネッティ宮殿内の音楽美術館。庭園を描いたフレスコ画が美しい。 ローマのリヴィアの家の庭園のフレスコ画の延長と言えましょう。 *ファルネーゼ聖堂。別名法王代理の聖堂。 *旧「死のサンタ・マリア」病院、現考古学博物館のポルティコ…

2010年 1月 ヴェローナでのお正月

1)ミラノのパネトーネ。マジェンタ通りの高級そうなお菓子屋さんにて。 2)羊たちの季節移動。羊飼いという職業はとても大変そうです。 3匹ついていた牧童犬がとても頭良さそうでした。 3)巨大なクロワッサン。2メートル9センチのいとこの手には 小…

2009年  11月 Wedding Present!

先日ゴールインした友人みこったの住まいは 魔法がかかったような美しい紅葉の見られる、ヴェネト州山岳地帯のフネス。 長い間、心の中で想像していたりしたのだが、 何ともため息の出てしまうような風光明媚な場所だ。 キエスの村に着いた次の日の朝も霧が…

2009年 8月 ザルツブルグ!

*上の3枚はお城。どこから見てもきれいです。 城壁は何世紀にもわたり、どんどん付け足されていきました。 オスマントルコ帝国の侵入に対応するために作られた部分もあります。 *お城の美術館に展示されている衣装箱。友人のお母さんの家には これと同じ…

2009年 8月 今年のポルチーニ狩り

地球温暖化のせいか今年もポルチーニがなかなか見つからず。 しかしどういうわけか、義妹のサビーの通るところには必ずあり。 5日目ぐらいには一人で頭に来てしまった。ぐるる。 結局私の収穫は10センチくらいのが二つだけ。 自分だけのとっておきの秘密…

2009年 9月 Ars Electronica in Linz

今年は南チロルで過ごす山でのヴァカンスを少し延長して ザルツブルグとリンツのエレクトロニック・アートのフェスティヴァル、 Ars Electronicaを観に行った。 期待通り、すばらしい展示であった。 電子アート作品は長期の展示だと途中で壊れたりして、 と…

2009年 2月 パッラーディオ生誕500年展雑感 Mostra di Andrea Palladio

ヴィチェンツァはTeatro Olimpico 劇場見たさに一度訪れただけだったのだが 昨年年末はアンドレア・パッラーティオ生誕500年記念ということで ヴィチェンツァにて開かれたパッラーディオ展を見るため 15年ぶりぐらいにヴィチェンツァに戻った。 とって…