ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

2008年 1月26日 マリーサ先生おめでとう

昨日は夫に息子の下校時のお迎えをまかせて
大学時代大変お世話になったマリーサ先生の瑞宝章授与式に参加した。
セレモニーの会場は日本大使公邸。
カラカラ帝浴場の大通りをアッピア街道のほうに向かって下っていくと
昔兵士が中に立っていた壁がんのある、
小さなクーポラののっかった守衛所がある。
そのうしろには二股に分かれた道がのびているが、
右側はサン・セバスティアーノ門に向かう道、
左はラティーナ門に向かう道。
大使公邸は閑静なラティーナ門通りの奥にある。
多分おとなりのロズミーニ会の管理している
サン・ジョヴァンニ・ア・ポルタ・ラティーナ教会という
小さなかわいいバジリカに隣接していて、
お庭もとても立派。
大使ご夫妻に暖かく迎え入れられ、
懐かしいマリーサ先生の胸に飛び込む。
先生はぜんぜんかわっていないようだった。
先生は中村大使のご推薦により、瑞宝章を授章することになった。
16世紀に日本文化をヨーロッパに紹介した
ヴァリニャーノ神父と先生の関係を語った
大使のすてきなスピーチのあとに、
先生のお話があり、先生と先生の声を通してイタリアに触れた
最初の日々のことが思い出された。
最初の卒業生だった先輩たちと、先生が最後に教えた
後輩にひさしぶりにお会いした。(わたしはその真ん中へん?)
まるで大家族の集まりのようであり、とっても感動的な一日であった。
マリーサ先生、おめでとう、そして心からありがとう。