ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

2008年2月7日 マリア・デ・ブエノスアイレス

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今回のピアッツォーラ(ピアソラ)五重奏団の
イタリア・ツアーの演目はタンゴオペラ、
『マリア・デ・ブエノスアイレス』(1968年初演)。
ピアッツォーラの『八つの季節』に感動したので
このタンゴオペラとやらもぜひ聴きたいと思い、
切符を買いに大学のコンサート本部まで自転車を走らせた。
息子はカルヴィ(ウンブリア地方)のお友達の家に泊まりがけで
遊びに行っていたので、久々に二人だけの週末のおでかけだ 。
大学の講堂に着くと、入り口は当日券を買おうとする人々でごったがえしていた。
会場は超満員!年齢的には50代以上が多そうだった。
タンゴオペラはオラトリオの形式に似ていて、
五重奏団をバックに、登場人物たちが舞台に次々と現れては消える。
演奏は実にダイナミックで、マリアを歌った歌手がすごかった。
いつまでも聴いていたいと思った。
 
昨夜はベビーシッターのヴァーレに来てもらい、
アウディトーリウムでバレーを鑑賞。
同時に大ホールの方で今話題のジャズピアノの天才、
ステーファノ・ボッラーニのコンサートがあり、
どちらかというとこっちを聴きに行きたかったのだが
モダンダンスのフェスティヴァルがあるというので、
なかなか見ることのできないカナダの
マリー・シュイナールのダンスカンパニーの
『オルフェウスとエウリディケ』を観に行った。
ううううん。コミカルだし、かわいらしいし、エロティックだし、
なのだが、特に女性の体の線の美が損なわれているような印象を受け、
私自身の感覚にはあまり合わないものだった。
男性がハイヒールをはいて歩く場面はしかしきれいだった。

本日息子は初めて外の生徒さんとの連弾を体験!
お相手はアメリカ人のデイヴィッド君。
我々が先生の家に着いた時には 平均率のプレリュード
『アヴェマリア』を練習していたのでかなりの先輩だ。
レッソンの前に息子は家で私と何回か練習をしたのだが、
息子といっしょにピアノを弾けるなんて、まるで夢のようだった。
そして無性にまた、妹と連弾がしたくなった。
ラベック姉妹のように、ピアノ2台を目指す、なんてどう?
(そのまえに練習ですね。あはは。全然していませんです。)