ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

2008年 2月12日 コルソ通りを行くチャイニーズ・ドラゴン

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東京は雪だそうだが、ローマは晴天が続いている。
昨日は中国のお正月を祝うため、
ポポロ広場と祖国の祭壇をつなぐコルソ通りの美術館で開催中の
『乾隆帝と紫禁城』展会場出口から
18メートルの長い龍が放出され、
音楽とともにポポロ広場に向かって飛んだ。
美術館の前はおすなおすなの大騒ぎ。
カラフルな龍が出てくると、みんな龍にくっついて歩く。
カメラマンたちは修復中のビルのファサードの前に組まれた足場にのぼる。
このイヴェントは大々的に宣伝され、
地下鉄の駅や街中にもポスターがだくさん飾られていた。
観に来た人もみな、「20人の中国人に運ばれる18メートルの龍」が
登場するのだということを知っていた。
しかし、期待していたほど長くなくてがっかりしている人もいた。
(我々ももっと長いものだと思っていた。)
何とも残念だったのは、せっかくの機会なのにローマの中国人たちが
一人も観に来ていなかったということ。
土曜日から駅近くの中国人街でお正月のお祭りがあったのだが、
こちらの中心街での催しに関してはシランぶり。
なんとも残念であった。