ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

2008年 ローマの春 Carpobrotus acinaciformis

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雨の降り続いた4月が終わり、5月に入ってからは
いい天気続きのローマです。
近くの花の市場はブーゲンビリアにつづじ、ばら、くちなしにあふれていました。
先週サン・二コーラの浜辺に行きました。
ローマの延長のような退廃的で、でれんとしたフレジェーネに比べ
こちらは庭々の植物にも磨きがかかっているようにも見える
屋根の低いかわいらしいコンドミニアムが整然と海辺まで続いています。
(犬のうんち、しっぱなし度がゼロ。ここはラツィオ州内の異次元別世界。)
浜辺の砂は火山性のオリジナルのものらしく、黒いのです。
浜に咲く「ホッテントット族のいちじく」というおもしろい俗名を持つ
Carpobrotus acinaciformis、海辺の散歩道を越えて
コンドミニアムの庭にも侵入していました。
庭の肥料のおかげで色もいっそう鮮やか。
(小型の実は食べられるようです。
アフリカ原産だし、「インドのいちじく」と比べて実が小さいので
「ホッテントット族の・・・」と呼ばれているのだと思われます。)
アルプス以北から来た観光客は海水浴を楽しみ、
イタリア人は日光浴スタート。
でもまだブルドーザーがビーチの整備をしていました。
カニや、それぞれがファンシーで個性的な貝の中におさまった
小さなヤドカリもおりました。
今週末あたりから海のほうへ出て行く道路はきっと大大大大渋滞。
われわれが海へ戻るのはだから9月以降ということになりそうです。