ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

2008年 11月22日 箔置きの続き Imbrunitura

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今回は銀箔を用いての箔置き。
箔置き後には瑪瑙で磨きます。
この段階が一番嬉しいかも。
石膏の盛り上がっていてたくさんのったところが
やはりきれいに、まるで銀の固まりのような輝きを帯びます。
瑪瑙は力を入れてがりがりと磨きます。
(二枚目の写真はフランチェスカさんが
がりがりと磨いている所のクロース・アップですが
手の動きが速くてめのうが見えませんね。)
石膏ののりの悪い所は銀箔がとれやすいです、やはり。
穴のあいたところには
アルコールをたらすのどほぼ同時にまた箔をのせ。
下地のboloまでとれてしまったところは
そこだけまたboloを塗っていきます。

瑪瑙で磨くことをimbrunire(色を暗くする、褐色にする)
といいますが、
実際には色が暗くなるどころか、ムナーリの言葉で言えば
テキスチャー的に丸み、厚みを帯びて
金の軟らかい感じが出てきます。