ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

2009年2月2日 百合のフレージォの修復 Restauro di un fregio di gigli

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アレッツォのアンティック市にいつも屋台を出している
教会インテリアを専門とする
トスカーナのディーラーから購入した木彫りのユリ。
おそらくはもっと大きな木彫りの教会インテリアの一部だったに違いないものだ。
ポルポリーナという金の塗料で塗りつぶされていたのだが、
それをとってみると、黄色い下地のボーロが現れた。
金箔がところどころ残っていることから、
この黄色いボーロにの上に本来は銀箔が施されていた事が分かる。
ボーロの下地となっている石膏がはがれて木(なしの木のようです)が
むき出しになっている部分が多いので
残念ながらオリジナルのボーロの上にまた薄く石膏+うさぎちゃんの膠を
塗る事になった。