ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

2009年 アンジェリカ・カウフマン画の銅版画修復完成

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和紙で穴の開いたところを埋め、紙の端の部分で
破損したところを継ぎ足す作業をしたのち、
しばらくプレスにかけておいた。
プレスにかけたおかげで版画の部分にかかっていた醜いしわも
きれいにのばすことができた。
そして一番のクライマックス、銅版の絵の欠けてしまっている部分の修理。
淡い透明水彩で単にライトグレーを塗る場合もあるようなのだが
この4枚の版画は家庭に飾るものであるため、
欠損部分を描いてみることにした。
仕上がりはまずまずというところか。
額の修理は10月に完了していたのだが
害虫はもう出てしまったようなので
とりあえずは殺虫処理をしないことにした。
酸化剤を含まない台紙でパウパルトゥーを作り、ゆがみのひどい吹きガラスをとりかえ、
更に保護用の台紙を加え、くぎを打ち込んで終了。
ものすごく重いにもかかわらず、
地下鉄で運搬をし、クライエントの家にゴールイン!!
クリスマスに間に合い、ほっとしました。