ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

2010年 5月 ボローニャ国際絵本原画展、ローマ版!  Bologna in Rome

2010年5月23日まで、ボローニャの国際絵本原画展の抜粋版が
ローマの3つの会場にて開催。
パラエキシポのワークショップの空間では
ブラティスラヴァ世界絵本原画展でグランプリをとった
スペインのタシエスの作品とイタリア人入選者の作品、
ローマ市立児童図書館では中近東、アジア、オセアニアの作品、
そしてローマのゲーテ・インスティトゥートの敷地内にある
市立ヨーロッパ図書館では欧州の作品が展示された。
一日に3会場を回るのは、とくに交通渋滞の激しい昼間だと、
けっこうしんどいのではあるが、ローマの三つの地区を体験できるので、
それなりに楽しい。
スペースの関係上、各作家につき、5点全部を展示するのは無理だったようで、
作家によっては1点しか来ていないものもあったのだが、
特に今年のセレクトが素晴らしいので、それなりに見応えあり。
展示期間中には教員、図書館員を対象としたワークショップが展開され、
児童図書全般に関して情報の欠落している教育の現場にとっては
とても有意義であった。
ボローニャのブックフェアでは出版社にとっての新しい才能の発掘の場、
日本では美術展として、ローマではとくに教育者たちのための
研修の「素材」…国際絵本原画展は本当に
さまざまな方向への広がりの可能性を持つ、
すばらしいアート展なのだということがまたまた証明された。
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ローマ市立児童図書館
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ジャスミンに似たrincospermumの花が満開です

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アジアの本に関するワークショップが始まろうとしていました