ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

南チロルよ、また来年会えますように!

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今年も戻ってきました、愛しい山々。
南チロル、ブルーネック近くの
ゲッツェンベルグ。
中央に見えるのは
プスタータルを流れるリーンツ川。
まっすぐ行けばもうオーストリアです。








初日はスキーで有名なクロンプラツまで登る予定でしたが、
途中までしか至りませんでした。
下の写真はハイデベルグの小さなお堂。

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南チロル地方では酪農が盛んです。
いつも宿泊しているアパートのオーナーも牛を飼っているので
毎朝、絞り立ての牛乳を届けてもらいます。
下の写真は、テレンテンの農家の牛。
何と、自動的にぐるぐる回るブラシが設置されていて、
牛たちがみんな順番に並んで
ブラッシングを楽しんでいました。
ほとんど姿は見えませんでしたが、
最近はこの地方の農家では
インド人の移民の人たちが多く
雇用されています。
アーチェリー場でもインド人の高校生のチームが
練習をしていました。
インド人にとって牛は聖なる動物なので
牛たちの世話がとても上手。
この地方では重宝されているそうです。

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テレンテンは「土のピラミッド」という不思議な断層のあるところです。
浸食と土砂崩れによってできあがり、
円錐状にかたまった土の上には石がちょこんとのっかっています。
この現象は南チロルにいくつか見られます。

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今年は残念ながら一つもポルチーニが採れませんでした。
森の中を歩いていても、なんとなく全体的に乾いていて
いつものあのしっとりとした、おいしいキノコの香りがほとんどしませんでした。
全体的にほかのキノコの数も少なく、
そのためか、いつもはあまり近くには寄ってこないノロジカたちが
人家の近くの野原まで降りてくることが多く、
今年初めてノロジカを肉眼でしっかり見ることができました。

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テレンテンの谷間には5つ
の粉挽き用の水車があり、
実際に使えるように修復がされていました。


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やっと見ることができました!!
ごっとんごっとん、勢いよく回っていました!!

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昨年の生活史博物館でも見ましたが、
内部の粉挽き用の機械の歯車も
かつてはすべて木製でした。

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粉がどんどん出てきます。
おじいさんがメカニズムを説明していたのですが
残念ながら全部ドイツ語でした。

さらに登っていくと、なんとダブル水車が!!


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水道もダブル!
水の流れを調節する板ももちろん二つです。
小屋はしまっていましたが、
この水車も完全に修復されたので
実際に粉を挽ける機械も中にあるのかもしれません。
いつか見てみたいものです。


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