ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

19世紀末の大扇子



昨日、友人の骨董屋さんといっしょに
有名なトロンボーン奏者のおじいさんが
1880年に日本に行ったときに買って帰って来た
大扇子を見に行きました。
扇面は切れてしまっていますが、
長い間、おじいさんとおばあさんのベッドの後ろに開いたまま
飾ってあったものだそうで、
ぜひ修復したいとのこと。
とても難しそうですが、面白い作業となりそうです。

大扇子は19世紀末から多く海外に輸出されたそうで、
大英博物館に京都の石角商店が寄贈した美しい大扇子が
保存されています。

(あれあれ、写真が寝ています。すみません。
背景の家具はネオバロック風ですね。20世紀初頭でしょうか。)
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骨には蒔絵が施してあり、美しいです。
残念ながら蜜鑞のワックスを塗ることになるでしょう。


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うううむ、一体どいいう感じになりますでしょうか。
ところどころ、セロテープで直してあったりします。
骨の部分も2カ所壊れてしまっています。