ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

成城の美しき森の中で

こんにちは!
久しぶりにこのプログに戻ってまいりました。
物事をじっくり考えることを再開したいと願って書いています。

東京都世田谷区成城のみつ池の森は神秘的な、
異界につながる禁断の空間です。
弟は仲間とその森の中に探検をしに勝手に入ってしまい、
近所のおばあさんに相当叱られたそうです。
そのおばさんがずっと森鴎外の娘である森茉莉さんだと
勘違いしていたのですが、今日それが同じ名前の別の方だと知りました。
樫尾俊雄氏の住まいが樫尾記念館となり、山田邸が公開されるようになり、
世田谷区ではその歴史を重宝するようになりました。
また、みつ池緑地には樫尾氏の邸宅の庭に沿って美しい散歩道が整備されました。
ちょっと軽井沢を歩いているような感じです。
子供の頃にシダ植物の採集をするために
成城のあの近辺は放課後に歩き回った記憶がありますが、
暗い森の中にある、樋口邸には全く気が付きませんでした。
(まあ、上を見ずに、自分と親友にとってもお宝である
シダを探すために地面しか見ていなかったような気もします。)

コンクリートがまるで木材のように感じられるこの建物は
なんと、ヴェネツィアのビエンナーレの日本館を設計した
吉阪隆正によって1966年にデザインされたものでした。
とにかくびっくりしました。
こちらにとても面白い説明があります。
皆様もぜひご参照ください。