ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

藁のモザイク

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This is a small box decorated with straw mosaic.
My instructors, Pam and Gio bought it some years ago at the Parma Antique Fair,
and I was asked to restore it in my free time.
The lid is original, while the container part is not, although it must go back
to the beginning of the 20th century.
In any case they did find a nice box that goes with the lid.
This box is stll sitting in our gallery, awaiting the "right" owner...
*こちらは藁のモザイク入りの小箱。
蓋はオリーヴの木でてきている。
オリーヴの木は油分が多く、のりがうまく付かないので
非常に苦労をする。
オリーヴの板が前面に張られたコンソールを直している同僚がいるが、
板は全部釘で打ち付けてあった。
(オリーヴの木と言えば、必ずカンピドリオの丘の上にある
アラチェーリ教会に納められている 霊験あらたかな赤子イエスの
彫刻を思い浮かべてしまう。
それはゲツセマネの園のオリーヴの木でできているそうだ。
今でも奇跡を起こすと言われるこの彫像あてに世界中から手紙が届く。
本物は何年か前に盗まれてしまったのだが、
現在はイスラエルのオリーヴの木でできた代用の木彫が
しっかり本物と同化している。
信仰の対象となっている聖遺骸や彫像に関しては、
本物であるかどうかというのは問題にならない。)
箱の話に戻るが、蓋はオリジナル、箱の容器の部分は後世のもの。
(後世といっても、20世紀初頭であろう。)
わらのモザイクをプリントしたきれいな紙が貼られている。
とても雰囲気のいい箱だ。
ちょっと時間の余ったときに修復を進めていたものだ。
こちらもまだ売れ残ってまーーす。