ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

無題

2008年 1月24日 ああ無情

プローディ内閣は結局内側から倒壊。 セナートでは開票結果発表と同時にシャンパンのボトルを開ける音に拍手喝采。 ・・・・ 毎朝息子のクラスの父母たち数人とバールでコーヒーを飲むのが日課なのだが きっと明日はみな落ち込んでいることだろう。・・・・

calvi di umbria

On All Saints' Day we were out in Calvi d'Umbria, at Mathias' brithday party. We were guests at Mathy's beautiful stone house right at the foot of the hill that makes up the tiny town. We climbed the hills surrounding the area and the chil…

2007年11月18日 「ベッタ」さん再浮上

「ベッタ」がまたもや工房の注目の家具となっている。 まだ鍵穴は彫っていないが全体の仕上げに入るに当たり、 またいろいろな意見が飛び交う。 アルコールで汚れをきれいにふきとったほうがいいと言う人もいれば、 このいい具合の汚れがいいんだみたいなこ…

2007年11月15日 考える

箪笥、「ベッタ」の足が移動中にはずれてしまったので 付け直す作業をしていたのだが、それが昨日完了した。 (みなさん、結構乱暴なので・・・でも、 それに耐えるような付け方をこちらもしないといけないですよね) 続いては鍵穴。新しく埋め込んだカエデ…

ode to rome

Roman skyline, frilly cake-like silhouettes baroque crashing down in whirls Roman pavement, bumpy bike-rides, some black puddles with yesterday’s paper Roman saleclerks grumbling behind you try hello, smile, no response Roman clergy much t…

2007年10月23日 いつのまにか・・・

ああ、もう二週間たったのか。 朝10時頃コンピュ-タの前に座る。 メールでの契約の調整やら作品リストの確認などを すすめつつ、ムナーリの本の短い説明文を作成する。 工房では忘れられた存在か。 きっとベッタさんが後ろのほうに追いやられているだろう…

2007年9月18日 新学期!

早いもので息子は小学3年生。 先生も子供たちもよく日に焼け、元気そうである。 クラスからは一人減って19人となった。 両親が離婚してしまい、お母さんといっしょに住むことになった二コール。 お別れ会もせずに、ひっそりと去っていった。 こちらはまだ…

2007年9月6日 アルト・アーディジェ

イタリアに帰ってからすぐに南チロル地方に行くべく、ヴェローナに移動。 そこで夫の妹夫婦と合流し、毎年行くオーストリア国境近くのプステリア渓谷に向かう。 一週間の間に37度Cから12、3度C前後の涼しい環境に移動。 ヴェローナに行く途中にMUNARI展…

Notes from Japan (2)

Our stay this time included a big trip around Japan: Naoshima, Dogo Springs in Matsuyama, Onomichi, Himeji and Kyoto. We were able to experience Japan in its many different situations, thanks also to our Italian friends and their daughter …

Notes from Japan (1)

I will always have mixed feelings about this country. Human relationships seem to be so complicated here but once you know that the bond has been created it’s everlasting and that you don’t get anywhere else! The other day Komagata-san (Ku…

2007年7月10日 工房での一日

A Day at the Laboratory July 10th 2007 At our “laboratorio” which is also a school, the presence of children is tollerated during June and July. My son is quite used to spending the whole day there, slipping in and out of the different roo…

藁のモザイク

This is a small box decorated with straw mosaic. My instructors, Pam and Gio bought it some years ago at the Parma Antique Fair, and I was asked to restore it in my free time. The lid is original, while the container part is not, although …

Luigi Filippo様式のセクレテール

This Luigi Filippo style secr?taire came back from the auction some days ago. (They didn't seem very trustworthy anyway...) This was bought at the Arezzo Antique Fair three years ago, and was restored by Ferna' and me. This compact and ele…

2007年7月1日 ベッタ修復中間報告他

ベッタがだんだん美しくなってきた。 後ろ足を新しく付け直し、今週やっと逆さになっていたのを 元に戻してやった。 右側の後ろ足は、芯を残してコの字型の新しい木をはめこむ形で直してみた。 クルミの木がなかったのでもみの木を代用し、その上にコの字型…

2007年6月25日 ザリガニ

先週末は息子の幼稚園のときの親友、ミキスの両親に招かれて ミキスのおじいちゃんたちのリエーティの家にお邪魔した。 リエーティはサラリア街道を北上したところの、 ラツィオ州北端の丘陵地帯にある街だ。 彼らの所有する家は17世紀前半に遡る古い塔の…

2007年6月18日 カルトッチ兄弟

Prati地区には公共放送RAIがあるため、 制作会社や編集スタジオが大変多く、 (息子がいつものぞくところがあって、 編集をしているお兄ちゃんたちにいつも話かけている) そのせいか地区内のアパートやお店、学校がロケ地に選ばれることが多い。 一つの道全…

2007年6月17日 サマー・キャンプ

息子は昨年、学校が夏休みに入るとすぐに 旧オリンピック会場にある国立体育大学のサマー・キャンプに通い始めた。 息子の小学校は昨年、大学の研究に協力し、 その続きとして学校が終了してから1ヶ月間、 60人あまりの児童を対象にスポーツ導入に関する…

2007年6月15日 修復プロジェクト発表

昨日、 オラトリオでの修復に関する報告会議が 行われた。 まずは工房長がプロジェクトの概要を説明し、それに続いて オラトリオでの研究と修復をライフワークにしている建築家、 アンナがオラトリオの歴史を語ってくれた。 そのあと、主力の3人による修復…

2007年6月7日 話す、書く、描く

本日コンファレンスが行われ、ローマ大学の工学部の先生が エトルリア時代の陶器の本物を見分けるためにどのような技術が 使われているか説明し、ミラノの科学博物館の研究者が 特に象牙と木を素材にし美術品の制作年代の スペクトロスコープによる分析につ…

2007年6月5日 贋作

工房で「贋作」をテーマにした展示がはじまった。 明日から2日間にわたって、偽物かどうか見分けるための 分析方法などに関するコンファレンスが行われる。 私に与えられた課題は「ヨーロッパ美術における『偽物』の歴史」 というテーマで小論文を書くという…

2007年6月2日 un po' in ritardo ma.... 2年生になりました!

きょう、息子は友人のレオちゃんとともに2年生に進級。 2年生の教科書とワークブックが日本から届き、 さっそく「ふきのとう」を読んでみた。 (表紙をてがけた作家さんを息子も直接知っているし、 『スイミー』のレオ・レオニにも出会うことができたので 2…

2007年6月1日 「ミラノのテーブル」

2006年末に仕上げた「ミラノのテーブル」が ヴァティカンの近くにあるオークションで売れたとい報告が今日あった。 このテーブルは真っ黒に塗られていてぼろぼろだった。 リッカルドの知り合いのおばあさんの物置にあったものだ。 ペンキをはがしてみる…

2007年5月26日 「ベッタ」

昨年12月はじめ、仕事でマントヴァに行った帰りに 工房のみなとアレッツォで落ち合った。 毎月第一日曜日とその前の土曜日には、トスカーナ州のアレッツォで 大きなアンティック市が開かれる。 イタリアで最もクオリティーの高いと言われているアンティッ…

2007年5月22日 学芸会

今朝息子は「ぼく熱出ればよかったのになあ」と言う。 今日は学芸会の本番。 息子のクラスはお隣のD組といっしょにミュージカルを上演。 息子は「秋の精」と「くまその2」の二役を演じるのだが、 集団で何かわいわいやるのは性に合わないらしい。 お友だち…

2007年5月14日-16日 オラトリオ仕上げ作業2

2007年5月14日 7つのブロックに支えの構造が取り付けられ、 蜜蝋を塗り付けると言う作業がはじまった。 私は最後まで残ってしまった枠の一部を今朝彫り終えた。 オラトリオ全体の修復作業の監督である建築家が作業を見に来たが、 結局、工房のとった方針…

2007年5月12日 チェゼーナ

日本におけるムナーリ展用のコーディネートの仕事で 相棒とともにアドリア海に近いエミリア・ロマーニャの街、 チェゼーナへ。 ムナーリの直弟子であったベーバさんは 現在チェゼーナのムナーリ小学校にて、 ムナーリ・メソッドによるワークショップを確立さ…

2007年 5月8日 オラトリオ 仕上げ作業

オラトリオに戻ってみると、作業はだいぶ進行していた。 枠組みの補強の枠が取り付けられ、 破損部分の差し替え作業も終わりに近づいている。 今朝は電動のこぎりの刃がプツンと切れてしまうという事件が。 自動的に停止するので幸い使用者に大事はなかった…

2007年5月4日 今年のいとしのボローニャ

*少年院 先週はボローニャ児童図書展示会での仕事でボローニャに滞在。 見本市での仕事を展開する前にまず絵本作家及びグラフィックデザイナーである 駒形氏による、少年院でのワークショップに通訳として参加。 少年院は聖フランチェスコ界隈の元修道院の…

2007年4月18日 オラトリオその後

2007年 4月18日 ううむ。 裏の枠をみると、栗castagnaと唐松lariceの2種類の木が使用されている。 栗の部分にはすべてにではないが、 木をはめ込みためのくぼみが彫られている。 今日は少なくとも、栗と唐松が区別できるようになった。 栗の木はオークに…

2007 年4月17日 遠足!

今日息子のクラスは海辺のフレジェーネにある WWF自然公園まで遠足ででかけた。 お弁当は学校の給食室に準備してもらった。 (ハムとチーズのサンドウィッチ2つ、ジュースに ミネラル・ウォーター) バスは4時間以上借りるということで、フルデイ料金とな…