ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

2007年3月25日 レモン

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今朝は時計を一時間進めることで一日が始まる。
息子は吐くのは収まったがまだ吐き気がするらしく、
食事がまともにのどを通らない。
南の海岸沿いの町、テッラチーナ産のまるっこいかわいい
イチゴが旬だ。
これをレモン汁と砂糖にあえて、ミキサーにかける。
これはさすがにのどの通りがよいらしく、
気持ち良さそうに全部飲んでくれた。
レモンは真っ白な厚い皮が瑞々しく、切ったとたんに
いい香りが上ってくる。
するとちょっとソレントに思いを馳せたり・・・
遠くまで歩いて息子の好物のトルテッリーニを買って来たが
これはまだ早かったらしく、結局私たちが全部食べた。

金曜の朝はフランチーのお父さんに車でポポロ広場まで
送ってもらった。
フランチーのお父さんは大手の薬品会社のトップであるらしく、
気分によって会社に出没したりしなかったりするらしい。
ちょっと謎めいたところがあったが、最近詩人であることを発見。
いつか詩の鑑賞会が実現できればいいねと、
クラスのうわさにこんな話も交えるようになった今日このごろ。
ポポロ広場を突っ切って、フラミニア門を出、地下鉄に乗るのだが、
この日、広場は同じ形をした人体彫刻でぎっしり。
よく見ると、それぞれ、缶やペットボトルなど、リサイクル用の
ごみでできている。
「ポポロ」とは人民という意味だが、
メッセージはWe are what we throw away, siamo quello che buttiamo,
といったところだろうか。
そういう皮肉はともかく、子ども達が見たら楽しむだろうなと
思い、フランチーのお父さんと双子ちゃんのお母さんにメッセージを送信。
久しぶりの晴天で、フラミニア門を外に向かってのぞくと、
ミルヴィオ橋まで見渡せそうな感じだった。