ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

2007年10月23日 いつのまにか・・・

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ああ、もう二週間たったのか。
朝10時頃コンピュ-タの前に座る。
メールでの契約の調整やら作品リストの確認などを
すすめつつ、ムナーリの本の短い説明文を作成する。
工房では忘れられた存在か。
きっとベッタさんが後ろのほうに追いやられているだろう。
仕方のないことだ。
友人のアンティックの箱の修復もそういえば始めていたのである。
これはピラミッド型の蓋の、全体が彩色してある不思議なもので、
マエストロも見たことのない種類のものらしい。
チベット、東欧、ロシアなど、色々な説が出ている。
木はマホガニー。
いい具合に硬くなっていて、とても古い、というのが伝わってくる。
木釘の使われたものを修復するのは初めてだ。

昨日、ようやく修復が終わって開館した
ローマのパラエクスポで、そこの企画展に付随した
ワークショップのオープニングがあった。
パラエクスポでの美術教育部門の新しい出発を記念した
二つの特別展もきのうオープン!
駒形克美さんのインタアクティヴな個展と、
ナタリー・ポンサールのインスタレーション。
「フォーラム」と「アトリエ」と名付けられた二つのスペースは
実にイタリアらしいかっこいいデザインだ。
おトイレ空間も広く、使い易くできているので、これは進歩だなと思う。