ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

2008年 1月18日 ヴァレッジョについて

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年末、初めて「ミンチョ川のほとりのヴァレッジョ」というところに行ってみた。
街の名前もすてき、以前雑誌できた写真にも
川のほとりにかわいらしい街が写っている、
結婚式の披露宴にもよく選ばれるレストランのある場所だと聞いていたので
これは本当にロマンティックなところに違いないと思って行ってみたら、
街は普通、街を見下ろす丘の上の。3つの塔のあるお城は
美しいけれど中に入ることもできず、
川もどこにも見当たらない。
名物のトルテッリー二でも買って
サン・ヴィートに帰ろうよと夫が言い出す。
ところが・・・
お城のある丘をのぼり、裏に回ってみたら・・・
下の方にミンチョが輝き、大きな古い橋がかかっているではないか!!!
慌てて車にもどり、丘をぐるっと回り、ヴェローナの
カステルヴェッキロの橋にちょっと似てるが、
数倍幅の広い立派な橋を渡り、
車を橋の真ん中あたりに駐車して景色を見てみた。
すると、川に張り出した、小さなかわいい村が!!!
ヴァレッジョの「ボルゲット」地区は川洲に作られた水車の村。
小さな家の壁には昔の挽き臼がいくつかはめこまれていた。

ヴァレッジョのトルテッリーニはとてもおいしかった。
ボローニャのものに比べるとパスタの生地がとても薄い。
ハンカチをななめに半分に折ってくるっと巻いた形は
「愛の結び目」(nodo d'amore)と呼ばれる。
伝説によると、ヴィスコンティ公の軍隊の兵士と恋に落ちた
ミンチョ川の水底に住む妖精が
その永遠の愛の証として残した金色のハンカチの結び目が
その形の由来である。
6月下旬には「愛の結び目」祭が行われるらしい。
ミンチョにかかる橋に長いテーブルがいくつも並べられ、
ロウソクの明かりのもとで、いろいろな詰め物をした
トルテッリーニが楽しめるということだ。
是非参加してみたいものだ!!