ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

2008年 2月18日 サミーのブレスレット

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先週、マティーのベビーシッターが警察に逮捕されるという事件が発生。
体が震えるほど心配したマティー。
本当にかわいそうだった。
ボリヴィア人のカロは実は不法滞在で、
滞在許可証を持っていないのである。
この事件を機に彼女の滞在を正式なものにできるかもしれない。

私も留学生時代に許可証が切れ、更新手続きをしたところ、
警察で許可が下りず、8日以内にイタリアを出国せよ、と言われたことがある。
しかし幸いその年に89年末までにイタリアに入国していた
非ヨーロッパ共同体の外国人に対し、パスポートを警察庁に持参すれば
2年有効な滞在許可証が与えられると言う特別な条例が出た。
おかげで日本に帰国せずに大学に編入することもできた。
ボローニャ市の非ヨーロッパ共同体外国人センターの弁護士たちには
随分お世話になった。感謝。

ボリヴィアに帰国してしまうサミーのためにはクラスのお金を使って
銀製のブレスレットを購入。
「3年E組の仲間たちより 2008」という文字を刻んでもらう予定だったが
担当の人が熱で倒れ、パーティーに間に合わないという大ピンチに陥る。
プラーティ中を自転車で走り回り、
お店を閉めようとしていた彫版屋さんたちに泣きついたが断られる。
そこで金工細工師の友人に助けを求めた。
彼女の紹介でお昼の時間でも開いているカンディア通りの金細工店に駆け込み、
1時間で彫ってもらうことができた。万歳。
(とっても親切な若いお兄さんでありました。)
銀のブレスレットを贈るというアイディアは
いつも文句しか言わないお母さん達にも受けた。よかったよかった。
自分も実はそういうブレスレットを持っている。

本日は地下鉄を使って修復途中の椅子を工房まで運んだ。
椅子君の分の切符も購入。