ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

2007年4月10日 天使の月曜日

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復活祭はヴェローナ郊外の義妹の新居の
お庭作りの手伝いをして過ごした。
ヴェローナの土は丸い大きな石がたくさん混じっている。
粘土質で赤茶色。団子状になりやすい。
なんとなく、錆びたような湿った香りがする。
まだ形になっていない庭に「ビエタ」という野菜が
顔を出していた。近くの畑から種が飛来したらしい。
運河沿いにサイクリングロードが続いていて
色とりどりのヘルメットにウェアをまとったヴェローナ人たちが
すいすいと通って行くのが遠くに見える。
子どもたちは夕飯の時間になるまで自転車を乗り回している。
サン・ヴィートは新興住宅地なので
新しく越して来た家族が多く、みんなお庭作りに熱中。
近所同士でガーデニングのノウハウに関する情報交換が盛んだ。
義妹夫婦が垣根に選んだ植木は優雅なレイランド杉だ。
結婚祝いとしてこれを60本贈った。

ヴェローナはユダが自分の首を吊ったマメ科の「ユダの樹」が満開。
ローマよりも紫色が濃い。
セリエAに昇進して有名になったサッカーチームを誇るキエーヴォ。
そこにまだ残る砦で、「ブルスカンシ」という、
野生のホップの若芽摘みをした。
芽はほっそりしたアスパラガスに似ているが、
味は何となくカルチョーフォ風。
北イタリアはイチゴがまだスペインから輸入されていた。
南イタリアではもう出ているのに、
スペインからわざわざ運んで来るほうが安いのだろうか。