ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

ローマの週末

2007年2月24日
今週末は息子ははじめてクラスメートのおうちにお泊まりをした。
いままでおばあちゃんや仲のいいおばさんの家に泊まったことはあるが
お友達の家は初めてだ。
マティアスの家に着くなり遊び始め、じゃあね、という私たちの挨拶には
顔も見ないて応える。
久しぶりに夫婦二人きりでローマの町を闊歩!
フラミニア街道(国道2号線)を通ってフラミニア門に至る路面電車2番にのって
まずポポロ広場へ。
地元の人と観光客の波に乗って目抜きのコルソ通りを下る。
fare la vasca, si dice in veronese!
まだまだ冬物セールが続いている。
そこからサン・シルヴェストロ広場の在庫本屋さんへ。
ここでは建築関係の本や美術展カタログ、タッシェンの写真集が
半額て売っているのでうれしい。
子どもの本の在庫本もあり、絵本作家など、自分の描いた本が
売れ残って山積みになっているのをみたりするのは悲しいだろうなあと思う。
そのあとはくねくねと、クィリンーレの丘のふもとの道をぬけつつ、
外国の本をあつかっているフェルトリネッリ書店へ。
アットウッドの『キャッツアイ』が読みたくなった。今度買おう。
自分の暗い少女時代のことを思ったり。
息子のクラスメートの両親お勧めの中華料理店で食事。
サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会の近くにある、
ちょっとしゃれたレストラン。
料理はおいしかったが、少し高すぎかも。
東洋美術館近くの中華料理店(こちらは庶民的内装)のほうが
わたしはいいとおもう。
見た映画は Diary of a Scandal 英語の原語版。
イギリス人の役者はなんとうまいのでしょう。
夫のオフィスの人たちも何人かこの映画を見に来ていた。
小説が原作らしいが、映画はそれを感じさせないほとよくできていた。
音楽はフィリップ・グラスだった。
それにくらべ、In memoria di meという、モニチェッリの弟の本が原作の
映画だが、そのトレーラーを今回の映画の前に見せられたが
いかにもつまらなさそうだった。
(見てみないともちろんわからないのだが・・・・)

ひさしぶりにじっくり味わったローマ。
このごろ湿気が多く、建物の下の方がなんとなく濡れている。
全体が湿っていて壁の色が濃くなっている。
聖イグナツィオ教会の前に建てられた「ビュロー」型の建物が
修復中だ。
トリニタ教会のようにやりすぎてしまわないかしらと心配。
ナヴォーナ広場の聖アニェーセ教会も真っ白になってしまった。
これらにくらべると、聖ピエトロ寺院のファザードの修復は
よくできていたなあと思った。