ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

2008年 9月16日 絵本雑考1

イタリアの児童文学史の本を読み進めているのだが
今までうすうすと感じていたことはただの印象では
なかったということが判明。
ボローニャ・ブックフェアのイタリア館は
どんしてこんなに教科書を専門に出版する出版社ばかりなんだろう、
例えばフランスとかイギリスに比べて、
絵本に力を入れているところは何でこんなに少ないのだろう、と
(20年前に)初めてフェア会場に足を踏み入れた時に思った。
それにはもちろんフェア自体がもともとイタリアでは
教科書関係の大手出版社にとっては
教師を対象にしたものであるという事情もあったのだが
ある意味でイタリアの児童文学「発祥」に
教科書が大きな役割を持っていたという歴史を
反映しているからだったのだ。