ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

2009年 1月 ボローニャの新しい駅、ローマの国立現代美術館のことなど。

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テストーニ児童劇場を訪れたあと、ボローニャ駅にかかった橋を渡り、
イタリアの新幹線にあたるTAV用の駅の建設現場を相棒と共に見下ろす。
この高速列車用の駅の建設にはボローニャでは磯崎、
フィレンツェではフォスター、そしてナポリではザハ・ハディドが
コンクール審査の結果起用された。
(ザハ・ハディドはイタリア初の国立の現代美術館MAXXI建設にも起用されていて
これは家からそう遠くないところにあるので
時々ルチアーノといっしょに建設の状況を見学している。<もうすぐ完成!!>
にょろにょろにょろっと建物の上から建物の一部が顔を出し、
わたしたちのほうを見ているところが好きだ。
こちらは地区のコンテクストもよく考えた作りで、
音楽センター、Auditoriumと合わせた
ローマのアートゾーンが完成することになる。)

橋には磯崎氏の不思議な白い、トッローネ菓子のような真白な駅の
プロジェクトのパネルが展示してあり、
橋をわたっていたおじさんたちもパネルを見たり、
工事現場の方をじっと見つめていた。
駅の建物は上から見ると、隕石が落ちたようなあなぼこがあいていて
その下がビル内で、透明なきのこの柄状になっている。
きっととっても自然光の美しい空間になるのだろう。

ボローニャ駅は1980年8月2日に極右派のテロ攻撃を受けた。
磯崎氏の真っ白な建物は鎮魂の意味もありそう。