ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

2009年 5月1日 初聖餐式 La prima comunione

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5月1日、メイデイ。
今年は息子のクラスの級友、リッリの初聖餐式に招かれ、
幸せな一日をいっしょに過ごしました。
クラスの子どもたちのうち、8人が今年初聖餐式を
受けることになっているのですが
(一昔前までは全員が受けていたのですが最近はそうではありません)
この日、この地区の教区を管理するサンタ・ルチーアに通う
クラスの子どもたちのほぼ全員が聖餐式を受けました。
女の子たちはみな、花嫁衣装のような白い、美しいドレスを着ていました。
式には両親も参加し、入場の時も結婚式の時と同じように、
子どもたちはお父さんといっしょに登場。
子どもたちのすぐ後ろにお母さん、その後ろの列にお父さんが
すわることになっていたのですが、
離婚をしている両親のいる家庭等にとっては
ちょっと心の痛む状況だったのだと思います。
実際に聖餐式の神父様の説教の内容も
子どもたちの生活の現実とは少しずれていて、
批判の声もいくつか聞かれました。
教会はもっと家族の現状を受け入れる必要があるのかもしれません。
・・・といろいろと考えさせられる一日でもありました。

メイデイで休日だった事もあり、教会は超満員!
聖餅を受ける瞬間はしかし、感動的でした。
子どもたちはこの日のために、2年間教区に通い、
自分なりに考え(反発をした子どももいたそうです、
えらいとおもいました)、
多分初めて思想的な苦しみを味わったのだと思います。
聖餐式にいっしょに参列した担任の先生も
子どもたちに何度か「どう考えたらいいか」相談を受けたのだそうです。

聖餐式終了後、担任の先生夫婦といっしょに
リッリとリッリの双子のサラのパーティーに行きました。
会場はアウレリア旧街道近くのヴィラの美しい庭園内の広いサンルーム。
メユーの内容、飾ってある花、テーブルのセッティングから
後で配られるコンフェッティ菓子の入った引き出物、
なにからなにまでが素敵でシンプルで、リッリの両親の愛情が
隅々まで感じられました。