ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

2009年 11月末 ローマを臨む Swallowed by Rome

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先週はPalaexpoでの天体物理学の特別展をガイド付きで鑑賞。
http://www.palazzoesposizioni.it/Mediacenter/FE/CategoriaMedia.aspx?idc=18
いつもはche noia!(つまんねえ)と展覧会につれていくと連発する息子は
若い女性のガイドさん(多分まだ大学生)に食いつくように説明を聞き、質問もした。
私が一番感激したのは
「わたしたちの身体は天体と同じ物質でできているのです」
つまり、わたしたちひとりひとりが実は宇宙を象る星である、ということば。
なんだか自分の存在が突然光を帯びたような、幸せな気分になった。

日曜は夫も仕事に集中できず、
息子と友人のれなちゃんをつれて近くのモンテ・マリオを上り、
フリズビーで遊んだり、「国見」をした。
風に強い一日だったので曇ってはいたが、遠くはティヴォリまで見渡せた。

来年の地中海文芸祭にむけて、19世紀、ローマにたどりついた
若い日本人画家たちの軌跡を追うことにした。
どんな出会いがあるか、わくわくである。
と同時に、ローマでの生活はなんともややこしいのだけれど
わしもここにおるんだなああああ、と気分を新たにし、
「ローマを教科書に学んだ」恩師若桑先生のことが想われて、胸が痛くなった。