ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

2009年 12月 冬の海 Winter on the Roman Beach

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12月に入っても、まだ海辺の楽しめるローマ。
11月末には、もともとは大統領の所有領であるカステル・ポルツィアーノの
ビーチであった通称「イ・カンチェッリ」(The Gates, 門)にて子どもたちと遊んだ。
2キロにわたるこの海岸地帯はまだ自然のままの状態で、
植物の茂みが海辺まで延びている。
海岸通りに面した各門にはそれぞれ小さなレストランが設けられ、
傘やビーチ・ベッドなどを借りることもできる。
人気のある9番目の門のレストランは予約ですでにいっぱいだったで、
6番目の門のSesto Senso (Sixth Sense)にて海産料理を楽しんだ。
http://www.castelporziano.com/cancello6.htm
(実は6番目の門の海辺にはヌーディストが集まるのだそうだが、
さすがに寒いので一人も見当たらなかった。)

先週末は場所を変えてアウレリア街道を少し北上した
Marina San Nicolaの海岸を散歩。
古代ローマ時代の港のあった海岸には紀元前1世紀のローマの別荘の遺跡がある。
サン・ニコーラは現在でも、ここがラツィオなのかとびっくりするくらい
きれいに整備された別荘地である。
ペンキの色もだいたいオレンジに統一された、庭に囲まれたかわいらしい
別荘はすべて平屋か2階建て。
しかしローマ市の自然公園である「イ・カンチェッリ」と違って
こちらの細長いビーチは冬期は掃除をしないらしく、
波によって打ち上げられるゴミがたくさんころがっていた。
火山性の黒い砂、そして大きな石ころが非常に多い海辺には
巨大な貝殻がたっくさん。

フレジェーネやオスティアは、まさに海水浴を楽しみたいという人たちのための
広々としたビーチがのびている。
砂浜はいろいろな設備のある有料の海水浴場に区分けされていて、
夏場は波打ち際のみ、自由に歩けることになっている。
冬はレストランのあるところ以外はまるで廃墟のようになっていて、
広ーい砂浜を自由にころげまわれるのでうれしい。

ところで写真のネックレスは金工細工師の友人の作品。
母の、壊れてしまった象牙のネックレスを改造したものだ。
薔薇型の象牙の玉がまだいくつか残っているそうなので
ネックレスに合うブレスレットを今作ってもらっている。