ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

2010年 2月23日 IKEAのランプとボローニャ、ファルネーゼ聖堂  An Ikea Lamp Transformed, Cappella Farnese etc.

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リヴィング用にIKEAのランプを買ったのだが、
その付属品であるガラスの部分を買わないで
プレクシグラス2枚の間に和紙を切り抜いたものを適当に入れてみたら、
なんてきれい!
(プレクシグラスが自宅でも簡単に切れるのは、
相棒に送ってもらった特別カッターのおかげだ!)
ついでに、台所に飾ってある変なお花も載せてみました。
(VHSカセット、たくさん処分したのですが、
カヴァーがもったいなくてとってあったものを
こんなふうにしてみました。)

明日はボローニャに日帰りで行ってきます。
3月、ブックフェア終了日に板橋区から
常盤台小学校の合唱部と常盤台天粗神社の神田流神明囃子が
ボローニャに特別公演をしにやってきます。
ブックフェアによってボローニャ市内で繰り広げられる
児童文学フェスティヴァルのプログラムの中に
組み込んでもらえることになりました。
そしてなんと、合唱部がボローニャの青少年合唱団、
ヴェルディアネウムと歌う会場は、ボローニャ市役所宮殿内の
カッペッラ・ファルネーゼ!!! 
この聖堂は法王代理の聖堂でもあり、
恐らく天正の少年使節もここで法王代理と謁見をしたのではないかと思う。
(卒論の研究をしている時に、
16世紀の年代記に少年たちのことが書かれているのを偶然に見つけ、
しばらくぼおおっとしてしまったのを思い出します。)
それは1585年のこと、少年たちは今回ボローニャを訪れる
6年生の合唱部メンバーたちよりは少し年上。
彼らは日本にハープなどの楽器を持ち帰り、
秀吉の前で西洋音楽を演奏したと言われています。
その後、日本での西洋音楽の受容はとだえて明治時代を待たねば
ならないのですが、
こうやって板橋区の子どもたちがボローニャに日本近現代の音楽を
「持ち帰る」というのは、なんとも感動的です。
明日はその聖堂の下見をあちらの合唱団のマエストラや
児童文学祭の担当のフランチェスカさんたちとします。
特に音響が心配なのです。
故郷のようなボローニャ、楽しみです。