2010年 ベルリン雑感その2 味や形
ベルリンには壁がなくなってからも街のいたるところに
グラッフィーティーや不思議なポスターが貼ってあったりします。
その中で素敵だなと思ったのが
いろんな宗教があるがため、いろんな神格がわたしたちを守ってくれています。
ほとけさまも、ユダヤの神も、それに加えてマリア様も。
ギャレリーなども多いSophienstrasse.
赤いレンガでできたネオ・ルネッサンス様式の昔の職人会議所あとには
職人の影はいっさい見られなかったのだが
モダンダンスのフェスティヴァルなどが行われる劇場があり、
そのロゴがかっこよかったです。
グラッフィーティー特有の文字らしくもあり、
中庭のレンガ・アートの延長線上にもある感じです。
元職人会議所の窓付き階段が
同じ通りのより後世にできた建物のデザインに影響を与えているかなと
思ったり。
Auguststrasse, Kunstwerkeという展示会場の建物、1794年に遡るらしいのですが
木製の螺旋階段がきれいです。
木が年をとって皮のような柔らかな手触りとなっています。
Auguststrasseのデザイン関係の本や雑誌が盛りだくさんの書店にて
アメリカのPanoramaという新聞をゲットして大喜びの夫。
ローマの書店で見かけたことがありません。
この本屋さん、とってもいいものがたくさんあり、
browseする若者たちがたくさん入っていました。
レジのお姉さんはしかしとてもアンフレンドリーでした。
(上の写真は)Sophienstrasse 21の中庭、Barcomi's Deliにて撮影。
後ろに写っているカップル、映画にでてきそうな人々ですね。
この中庭、完全なる改装は行われていません。
第2次世界大戦時の銃弾が、生々しく、壁に残されています。
(銃弾跡に白い丸をつけた人がいます。)
記憶に対するきめこまやかさ。
バルコーミ(イタリア系ですね)で食したキャロット・ケーキ、
芸術的なおいしさです。この肉厚のアイシングがまた・・・・。
動物園方面の交差点を見下ろすテラス付きカフェ、Kranzler.
こちらのケーキも試してみましたが、期待していたほどではありませんでした。
でも、東京にワープしてしまったのでは、と錯覚してしまうこの街の一角、
おもしろかったです。
写真にとりそびれてしまったのですが、交差点向いの近代的なガラス張りの建物のバルコニーに
なにげなく飾ってあるバロック風彫刻。
あまりになにげないのが、哀しさをさそいます。
爆撃でなくなってしまった建物の名残。
時間はしかし、流れて行きます。
Sony Center
Quartier 207, Friedrichstrasse
ぐるぐる渦巻き、上の写真はペルガモン美術館にででええええんと据えてある
巨大なドーリア式・・・じゃなくてイオニア式の柱の一部分。
彫り具合がすばらしいです。
ペルガモン美術館は.....とにかく絶句です。
神殿がまるごとどどおおおおん、バビロンやヘレニズム時代の街の城門もまるごと
ばばあああんと「展示」してあるのです。
この情熱はどこに由来するのでしょう。
考古学、イタリア美術史ではドイツ人の研究者が歴史的にも秀でています。
スケールが大きく、暴走しがちなイマジネーション、
緻密な調査力、一つ一つのかけらを何年にもわたりこつこつとつみあげていく忍耐力。
修復過程を想像しただけでめまいがします。
美しい乙女の墓碑。箱の中には何が入っていたのでしょう。
古代ギリシャの彫刻は着彩してあり、金属の部品もはめこまれていたのだそうです。
時代を下るとともに浮き彫りがどんどんはみ出てきます。
冥界に降りた夫婦がお互いを見つめるまなざしに心打たれます。
薄く残っている顔料をたよりに着彩の様子を再現した例がいくつか展示してありました。
しかしこれではあまりに東照宮状態!!!
いや、いがいとカラフルな世界だったのかも・・・???
ルネッサンス人がギリシャ彫刻から感じ取った
光と影による描写、キアロスクーロ論がすっとんでしまいますが、
まあ、時代時代により、昔の作品のどの要素に感応しているのか、
ということですよね。
(東照宮的世界だったという可能性を見てしまった現代人としては
ミケランジェロのピエタに塗り絵をしてみましょう。
ということでしょうか。
ちょっとばかみたいに一人で考えてしまうのです。)
グラッフィーティーや不思議なポスターが貼ってあったりします。
その中で素敵だなと思ったのが
いろんな宗教があるがため、いろんな神格がわたしたちを守ってくれています。
ほとけさまも、ユダヤの神も、それに加えてマリア様も。
ギャレリーなども多いSophienstrasse.
赤いレンガでできたネオ・ルネッサンス様式の昔の職人会議所あとには
職人の影はいっさい見られなかったのだが
モダンダンスのフェスティヴァルなどが行われる劇場があり、
そのロゴがかっこよかったです。
グラッフィーティー特有の文字らしくもあり、
中庭のレンガ・アートの延長線上にもある感じです。
元職人会議所の窓付き階段が
同じ通りのより後世にできた建物のデザインに影響を与えているかなと
思ったり。
Auguststrasse, Kunstwerkeという展示会場の建物、1794年に遡るらしいのですが
木製の螺旋階段がきれいです。
木が年をとって皮のような柔らかな手触りとなっています。
Auguststrasseのデザイン関係の本や雑誌が盛りだくさんの書店にて
アメリカのPanoramaという新聞をゲットして大喜びの夫。
ローマの書店で見かけたことがありません。
この本屋さん、とってもいいものがたくさんあり、
browseする若者たちがたくさん入っていました。
レジのお姉さんはしかしとてもアンフレンドリーでした。
(上の写真は)Sophienstrasse 21の中庭、Barcomi's Deliにて撮影。
後ろに写っているカップル、映画にでてきそうな人々ですね。
この中庭、完全なる改装は行われていません。
第2次世界大戦時の銃弾が、生々しく、壁に残されています。
(銃弾跡に白い丸をつけた人がいます。)
記憶に対するきめこまやかさ。
バルコーミ(イタリア系ですね)で食したキャロット・ケーキ、
芸術的なおいしさです。この肉厚のアイシングがまた・・・・。
動物園方面の交差点を見下ろすテラス付きカフェ、Kranzler.
こちらのケーキも試してみましたが、期待していたほどではありませんでした。
でも、東京にワープしてしまったのでは、と錯覚してしまうこの街の一角、
おもしろかったです。
写真にとりそびれてしまったのですが、交差点向いの近代的なガラス張りの建物のバルコニーに
なにげなく飾ってあるバロック風彫刻。
あまりになにげないのが、哀しさをさそいます。
爆撃でなくなってしまった建物の名残。
時間はしかし、流れて行きます。
Sony Center
Quartier 207, Friedrichstrasse
ぐるぐる渦巻き、上の写真はペルガモン美術館にででええええんと据えてある
巨大なドーリア式・・・じゃなくてイオニア式の柱の一部分。
彫り具合がすばらしいです。
ペルガモン美術館は.....とにかく絶句です。
神殿がまるごとどどおおおおん、バビロンやヘレニズム時代の街の城門もまるごと
ばばあああんと「展示」してあるのです。
この情熱はどこに由来するのでしょう。
考古学、イタリア美術史ではドイツ人の研究者が歴史的にも秀でています。
スケールが大きく、暴走しがちなイマジネーション、
緻密な調査力、一つ一つのかけらを何年にもわたりこつこつとつみあげていく忍耐力。
修復過程を想像しただけでめまいがします。
古代ギリシャの彫刻は着彩してあり、金属の部品もはめこまれていたのだそうです。
時代を下るとともに浮き彫りがどんどんはみ出てきます。
冥界に降りた夫婦がお互いを見つめるまなざしに心打たれます。
薄く残っている顔料をたよりに着彩の様子を再現した例がいくつか展示してありました。
しかしこれではあまりに東照宮状態!!!
いや、いがいとカラフルな世界だったのかも・・・???
ルネッサンス人がギリシャ彫刻から感じ取った
光と影による描写、キアロスクーロ論がすっとんでしまいますが、
まあ、時代時代により、昔の作品のどの要素に感応しているのか、
ということですよね。
(東照宮的世界だったという可能性を見てしまった現代人としては
ミケランジェロのピエタに塗り絵をしてみましょう。
ということでしょうか。
ちょっとばかみたいに一人で考えてしまうのです。)