ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

2010年 10月 「偉大なるヴェネトの画家たち」I grandi veneti!

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「偉大なるヴェネトの画家たち」I grandi veneti という展覧会に昨日行って来ました。
会場はサンタ・マリア・デッラ・パーチェ横の
ブラマンテによって設計されたキオストロChiostro del Bramante。
カッラーラのアカデミア絵画館の作品をキュレートしたものです。
ピザネッロの横向きの肖像画から始まり(ピザネッロはしかしピーザ出身で
ヴェネト人とは言えないのですが、ヴェネト地方で活躍していた画家です)
18世紀ロンギの退廃的なヴェネツィアの画でくくられていて
ヴェネツィア共和国がだんだんと滅びてゆく様子が絵画の流れの中から感じられて
興味深かったです。
もちろん大傑作は含まれてはいないのですが、こんなに間近で作品を
鑑賞できたのは初めてだったかもしれません。
筆遣いが非常によく見られ、感動。
肖像画の変遷(心理描写のはじまり)も見られました。
会場には作品の修復過程の見られるpcがいくつか置いてあり、
修復の善し悪しについても考えさせられ・・・。
ヴェネト人である夫は「やっぱりわれわれは偉大なのだ」と言いながら
会場を出ました。

キオストロ内のバール、なかなかよさそうでした。
妹の持って来たガイドブックにも紹介されていたのですが、
キオストロ2階のテラスはもともとすわれるようにデザインしてあり、
何世紀にもわたって色々な人々のすわったに違いない、
つるつるになった大理石の上に腰掛けてコーヒーを飲むことができます。
2階の回廊からはローマの屋上庭園がいくつか見られます。
屋上庭園、吊り庭、空中のローマはまた一つの別世界です。

展覧会場を出てからは車をとりに行き、息子の友人のお誕生日パーティーの2次会に参加。
会場はフラミニア街道のイル・ブケットという超有名な(しっかし実に狭い)ピザ屋さん。
3時から夜の7時までボルゲーゼ公園で友人たちとサッカーをしていた息子は
今朝早く熱をだしでダウン。
やれやれ。本日はおこもりデーです。
買い物しておいてよかった。
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                                    このへんてこなイラストがたまらないです
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ボールがあればどこでもサッカーしてしまいます
フラミニア街道の狭い歩道です
遠くに路面電車のヘッドライトがみえます
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バースデイ・ボーイは一番奥のサッカーの天才アルティー