ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

2010年 11月 ナポリローマ往復の旅 Napoli-Roma in autostrada

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あんまりいい写真ではないのですが、
「太陽の高速道路」、A1号線、ローマーナポリ間の写真です。
ローマは雨が多く、出発した晩もぐずつく天気、
息子を息子の友人のところに預けてのとんぼ返り旅行。
ローマをぐるっと巻いている環状線をさけ、中心街をつっきって
主要街道の一つ、カジリーナをずっと辿って外に向かい、
Roma Sud(南ローマ)で高速に乗りました。
きれいな虹が出ていました。
ローマは緑に囲まれています。
高速に乗る前からぶどう園やオリーヴ園が広がります。
今回の展覧会の開かれたSan Giorgio in CremanoはA3号線に乗り換えてすぐの出口。
(これを書き始めて道路関係の用語が日本語で分からないことに気づきました。
日本ではあまり車に乗ったことがありません。
免許はジャングルのようなローマで奇跡的に取得。
でもギアチェンジで4が精一杯なので、高速を走ったことはないです。
国道がいいです、景色のよい国道。)
ちょうど夕食前の、まだお店も開いている7時頃に到着したので
小さい街なのにものすごい交通渋滞!!!!
正式に駐車する場所を探すため、1時間かけて街を4周もしてしまいました。
街の中は至る所にゴミの山。ああああ哀しきカンパーニャよ。
と、とっても落ち込んだのですが、
オープニングの後にみなでピッツァを食べて午前1時頃、
ホテルに向かって歩いていたら、Komatsuの小型のブルドーザーを伴った
ゴミ収集車が仕事を始めていました。
(しかしこのゴミをどこに持っていくかが問題なのだが)
また、ローマに比べ、街には犬の糞というものは一つも見かけませんでした
しかも、しかもです。
横断歩道に駐車してある車は一切ありませんでした。
(ローマは毎日犬の糞とぎっしりととめてある車との戦いなのです。
ベビーカーを使用していた時は、まっすぐ道を歩けず、
時には通りがかりのおじさんにベビーカーを車の上から
渡してもらったことがあります。
車いすでローマの街は歩けません。郵便局へのアクセスも難しいです。
Once confined to a wheelchair, you're out.
どんどんどんどん高齢化するイタリア。
問題は山積みです。)
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珍しく窓付きのおトイレのついていたホテルのお部屋からの眺め。
70年代あたりに建てられた新しいアパート。
こじんまりとしています。
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ホテルのロビーです。インテリアは70年代そのままという感じ。
映画のセットみたいです。
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古い町並みです。ここらへんはゴミ収集が終わり、道がすっきり。
薄いピンクがきれいです。
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ヴェスヴィオ山のまさに麓の街でした。
うっすらと煙がたなびいていました。
翌朝はとってもいいお天気。
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高速によって笠松並木の古い街道が分断されている感じです。
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カンパーニャとラツィオの境のあたりの
美しい山地を超えたころに見たトラック。
トラックの運転手たちはよく、後ろにお気に入りの聖人のプロマイド、
いや、ちがった、写真やポスターを取り付けていたりするのですが、
現法王のサイン入り写真を引き延ばしたものを
どでーんと張ってあるのは初めてみました。
トラックドライヴァーの民俗学というのがおそらく一つの研究テーマとして
確立していると思うのですが、なかなか興味深いです。
昔、ボローニャに高速で向かう途中に
ミラーに映るトラックの運転手たちの肖像写真を撮ったことがあります。
30枚ほどとったのですが、(顔はもちろん、はっきりとは見えないものでした)
撮っているのに気づいて怒ってしまった運転手がいて、
暫くあの映画Duelにも出てくる大型トラックにおいかけられ、ひやひやしたことがあります。
3ヶ月の息子をのせていましたっけ。わわわ。
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ローマ南のフロジノーネあたりにさしかかると、必ず霧が。
アメリカのコメディー、The Nannyのイタリア語吹き替え版では、
主人公のFranがローマ郊外の「羊の寝そべる田舎の」フロジノーネ出身という
ことになっています。
(この番組は日本では放送されたことはないみたいです。??)
息子のクリクリ先生もフロジノーネ生まれ。
本当はニュ-ヨーク、Queens区のFlushing(私の育った街です)の出身なのですが。
日曜のお昼前なので、高速、随分すいていました。
ナポリ、ローマ間の約230キロを2時間ちょっとで来てしまいました。
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見えますでしょうか、聖ペテロのクーポラ。
水平線の真ん中当たり突き出ている白い点!!
本当にすごいものを建てたものです。
ああ、ローマに帰ってきました、という感激が湧いて来ます。