ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

ボローニャ児童図書ブックフェア2011年 二人展 Distant Friends

イメージ 1

ボローニャブックフェア会期中に開かれる展覧会のうち、
若いイラストレータたちに一番人気のある展覧会のオープニングは
毎年ハーメリン文化協会本部で開かれる個展だ。
最近ではOrecchio Acerbo, Topipittori, OQO などで
出版している若手作家が中心だ。
過去の作家にはヴィットリア・ファキーニ、ファビアン・ネグリン、
Maja Celija 、Joanna Concejoなどがいる。

地元の美術学校の学生もたくさん集まり、
食べ物は出ると出たとたんになくなってしまう・・・ので
今年はストラテジーを変えて
紙袋に入ったパンが会場にいる人々に配られた。

今年の展覧会は二人のペンフレンド、
ポルトガルの作家アンナ・ヴェントゥーラと
スエーデンのカミッラ・エングマンの初の合同展。
二人の文通の記録から生まれた楽しい展示。
二人はお互いに木の葉っぱや刺しゅうを送り合い、
それに手を加えてまた送り返したりして、
文通による楽しい制作を楽しんでいた。
ワンピースの袖とシャツの袖が
付け替えられている作品まであった。

イメージ 2
花々の中から浮き出して来る作品。
イメージ 3
家と家は植物のように、地下茎でつながっている。
鳥の糞の芸術的な垂れ方が雨に。
イメージ 4
作品はあちこちに、思わぬところに直接壁に貼られていた。
これらの写真は、ヴェルニサージュでは人がごったがえして
ぜんぜん展示が見られなかったので
会期終了後、会場に戻って撮影したもの。
イメージ 5

イメージ 8
はげてきたペンキも作品に変身。
イメージ 6

イメージ 7
アウグスチヌス会のサン・ジャコモ修道院の建物の中庭にある
秘密の花園。
音楽院の建物と接しているので
BGMは練習中の学生たちの奏でる音楽。
仕事をするのには夢のような環境。
この展覧会は4月29日まで。

AMICHE LONTANE / DISTANT FRIENDS
MOSTRA DI CAMILLA ENGMAN E ANA VENTURA

Hamelin Associazione Culturale - via Zamboni 15
30 marzo-29 aprile 2011