ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

ローマの雪 Snow in Rome

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ローマは先週の金曜日に雪が降り、珍しく積もりました。
1985年以来の大雪で、プラネタリウムのあるモンテ・マリオの丘の
パノラマ道で、スキーをする人たちもいたということです。
金曜は「学校に児童生徒は登校してよいが、授業はやらない」という不思議な発令が
市長からあり、息子の通っている中学の分校にも合計で10人の生徒しか
登校しませんでした。
でも先生たちはほぼ全員出勤していたので、子どもたちは先生とおしゃべりをしたり、
英語で映画を観たりと、それなりに楽しんだようです。
雪が降り始めると、中庭に飛び出し、雪合戦をはじめたた生徒もいました。
ローマっ子には本当に珍しい雪、なのです。
下校時間までには随分雪が降り積もり、息子は雪の降る中、写真をとりながらの帰宅でした。

土曜の朝、窓を開けてみると・・・


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ヤシの木に雪!!寒そうだけれど、とってもきれいでした。
でもこのあたりのアパートの庭に植わっているバナナの木らはかなり凍傷でやけてしまっていました。
雪の重みでたくさんの木が倒れ、松の木から大きな枝が落ちて来たりして
道路が通れなくなったところも多かったです。


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ルパン3世のフィアット・チンクエチェント。
誰かが豚の鼻をつけてあげました。


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ヴァティカンのほうまで雪見散歩をしようと階下へ下りて行くと、
カメラを手にやはり私たちと同じようにヴァティカンに向かって歩いて行く
地元の人家族連れがたくさんみられました。
何かお祭りのような気分が街中に漂っていました。

サン・ピエトロ寺院の広場は観光客とローマの人たちでいっぱい。
まだ巨大クリスマスツリーが飾ってあり、とてもきれいでした。

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今週の月、火は更なる大雪が予想されていたために学校がすべて閉鎖され、
子どもたちは大喜びです。
しかし月、火ともにお天気がよかったので、結局子どもたちは
あらゆる公園で雪合戦を繰り広げることに・・・。
月曜は一日中、子どもたちの声が建物の間を響き渡っていました。
車もほとんど通らず、空気がすみわたり、とても静かな月曜でした。

と、これを書いているうちに、30センチの雪が予想されているので
明日も公共機関、学校が閉鎖されると市のホームページに書かれているのに
気がつきました。
やれやれです。
前回は雪に対する対応が遅れ、街が麻痺してしまいましたが、
今回は866台の市バスにチェーンをつけるなり、スノータイヤをつける、
街路樹の枝を至急はらうなど、準備が進んでいるので
先週のようなことにはならないでしょう。