ローマの海辺、フュミチーノ、フォチェーネ
こちらはウンブリア地方を通り、ローマの街を経て地中海へ流れ込む
テヴェレ川のデルタ地帯の、トライヤヌス帝の運河の先にある燈台。
運河は現在魚船の停泊場になっていて
日曜日でも朝早く行けば取立ての魚が購入できます。
「イーソラ・サークラ」と呼ばれるデルタを中心に広がるフュミチーノは
レオナルド・ダ・ヴィンチ空港のある街。
美しい空を目指して飛行機がどんどん飛び立っていきます。
飛行場の近くにはWWFの自然公園、馬車で見学できる
トライヤヌス帝の建設した港地帯の自然公園、港そのものの遺跡、墓地、
古代ローマの船が5隻納めてある博物館などがあり、
見るものがもりだくさん。
運河には大きな漁船がたくさん停泊していました。
盾のような形をしたものは、網を沈める重りの役割を果たすのだそうです。
あまり海底の植生を考慮していない荒い漁が行われているようです。
こちらは古い燈台。修復中です。
フュミチーノの街は許可を得ないで建てられた家屋がたくさんあり、
ちょっと殺伐としています。
古い燈台近くには海にはりだした小屋がたくさん。
ビランチャという傘を広げたような網を下ろしての漁。
たちならぶ吊り網付きの小屋のうちの一つは
ローマとローマ近郊の鉄道などの交通網を1973年まで経営していたSTEFER社の
釣りクラブ所有だったようです。
きれいなマヨリカ焼きのようなタイルの表札です。
廃屋と化し、小屋が崩れおちてしまっているもののありました。
ヨット用の波止場が新しくできたので、このあたりも
時間をかけて少しずつ整備されていくのでしょう。
こちらは飛行場のランウェイどまんまえの街、フォチェーネの海辺。
海水がとても澄んでいました。
岩にムール貝がたくさん!!!
夏前はさらに寂れた雰囲気が強調され気味なのですが
2月末の日曜の海はきらきらと輝き、波の音ものんびり穏やかでした。