ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

ローマの夏休み


大変ご無沙汰しております。
愛用のマックがクラッシュし、写真喪失。
今まで貯めていた分を
たくさん掲載したかったのですが、残念です。

息子は中学を無事卒業しました!
学期末試験のあとには、中学課程の資格を得るための国家試験、
筆記試験、口頭試問があり、卒業の総合点が出ます。
総合点が発表になると、今度は受け入れてもらった高校に卒業証明書などを
提出しに行き、正式にその学校への入学が認められます。
息子の選んだ高校はこの地区の古典高校、マミアーニ。
イタリア復興期の知識人、テレンツィオ・マミアーニを記念し、
1885年に創立されたとても有名な高校です。
古典高校なのですが、2クラス、理数系のクラスがあり、
息子はそこに入ることができました。
(学区内に居住していることが第一条件です。)
普通の理科系高校と違って、文系の科目もがんばらないと
落第になりますよ、と脅かされました。
理科系はラテン語だけで古代ギリシャ語がなく、
代わりに数学の時間数が多く、一年生の時から物理が登場。
高校の中には昔の理科実験の道具や標本のコレクションがあり、
ちょっとした博物館といった雰囲気です。
息子やそのクラスメートたちは学校のオープンデイに訪れたときに
この学校の厳かな雰囲気がとても気に入りました。
父母たちも説明会を仕切っていた
とってもかっこいいラテン語の女性の先生が
すっかり気に入り、高校の点数はかなりアップ。
お母さんやお父さんたちは自分たちの高校時代を思いだし、
とてもうれしそうにしていました。
古くからこの地区に住んでいる家族の中には
親子2代にわたってこの高校に通う人たちもいます。
レニくんのお父さん、今は亡きベッティーニ教授もこの高校の
卒業生です。


学校は夏休みに入り、少し交通量が減りました。
子供たちはいろいろな場所で開催される
サマーキャンプに参加。

昨年の10月からこの地区にできた0歳からの英語塾で
働き始めましたが、
そこでも今週金曜日まで「夏のお楽しみ教室」を開催。
先週はテーマが「日本」。
普通よりも大きいからといじめたれていた男の子が将来
有名なお相撲さんになるお話が中心のプログラムでした。
子供たちに息子の甚平や自分の浴衣を着せてあげました。
夏の教室の演劇、美術・工作タイムを担当したため、
毎日が工作な日々だったので、とっても楽しかったです。
(その写真もなくなってしまったのは、とても残念・・・)