ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

Maker Faire Rome 2013

アメリカ生まれのメーカー・フェアの初のローマ版は大成功!
土曜日の悪天候にもかかわらず、土曜だけで1万300人が訪れ、
入場は制限されました。
昨日日曜が最終日でしたが、3日間で合計3万人以上が訪れたそうです。
ローマでやるのは難しいのではないかと危惧されましたが、
自力で新しいものを作り出し、それをみんなに見せたいと思う人たちが
イタリアにも大勢いるのだということが肌で感じることができ、
みなさんとても喜んでいました。

会場はファシズム時代に建設されたEUR地区の
Palazzo dei Congressi。
正式な展示者数は分かりませんが
(発表されたプロジェクト数は250以上、
とホームページには書かれていました
会場は地下1階を含め3階にわたり、外でもいくつか展示者が
自分たちの発明を披露していました。

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家族連れも多く、子供向けのワークショップはどれも参加者でいっぱい。
アイルランド生まれの子供のためのプログラミング塾、
Coderdojoのローマ支部を管理している友人の話しによると、
昨日のワークショップも参加者が定員を大幅にオーヴァー。
ローマでもこうした教育を求めている親たちがたくさんいると聞きました。
展示者は自分の発明を発表したい人たち、
実際に自分たちのアイディアを利用して既に市場進出している
小さな会社など、さまざまでした。


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バイオニック・ハンド!

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3Dプリンターにはたくさんの種類あり。
印刷中のプリンターをリュックみたいに背負って
会場を歩き回っている男性もいました。
レーザーカットされた木も様々な発明品に多用されていました。

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すごい熱気です。
携帯やコンピューターを分解して得られた部品や
廃材を利用した発明もいくつか見かけられましたが
環境問題を視野に入れた発明がこれからは必要なのではないかと
思いました。
3Dプリンターに使用されるプラスチックのことも気になります。

発表された発明品に多く使われているArduino(アルドゥイーノ)
という小型のボードはイタリア北部のイヴレアのインターアクティヴ
デザイン学校のマスターコースで教えていたマッシモ・バンツィを中心に
開発されたということです。
残念ながら、この学校はもうありません。

このフェア、11月に東京で開催されます。
東京のフェアこそ、すばらしいものとなるのではないでしょうか。