ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

2007年6月2日 un po' in ritardo ma.... 2年生になりました!

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きょう、息子は友人のレオちゃんとともに2年生に進級。
2年生の教科書とワークブックが日本から届き、
さっそく「ふきのとう」を読んでみた。
(表紙をてがけた作家さんを息子も直接知っているし、
『スイミー』のレオ・レオニにも出会うことができたので
2年生の教科書がやっと使えるのがとってもうれしい!)

レオちゃんと息子は土曜日の午前中に約1時間、日本語を勉強している。
色々と異論もあるのだろうが、
キコッキーだった自分の体験を生かしての日本語指導をしてみている。
だから純粋な日本語教室というよりは、どちらかというと
日本語とイタリア語との間の連絡を作る時間、というべきか。
段落ごとに読んだ後、イタリア語で内容の確認をして行き、
そのあと日本語で内容について質問をしていく。
自分が子どもだった時、これを知っておればよかったのになあ、
と思うような少しシステマティックな説明なども入れてみる。
二人とも日本語能力の特性が違うので、
息子にする質問とレオちゃんにする質問のタイプは違う。

毎週フラッシカードでゲームをして
競争心を煽り立てていたということもあって
二人は一年生の漢字を全部覚えた。
部首の働きにも気づかせ、
初めて出会う漢字を自分たちで分析するようになった。
二人とも(まだ)漢字の魅力にとりつかれている。

日本語で質問をしても、なかなか日本語で返して来ないのだが、
まずは「分かること」を重視している段階だ。
自分もなかなか日本語で返答せず、怒られていたのを思い出す。
分からないこと、うまく話せないことが
とにかくコンプレックスにならないようにサポートしていく。
分からないからこそ、おもしろい!!
分かった瞬間は、本当に嬉しいものだ!!
ローマの中国人街を歩いていて、
「あ、おかあさん、看板に『天』って書いてあるよ!
日本語の漢字と本当に同じなんだね!」と言われたりすると、
どんなに小さいことでも、めっちゃめちゃほめてあげるようにしている。
   *写真はアルト・アーディジェ州のブレッサノーネのスーパーにて。
    子供用のトロリーがあったのでご機嫌。