ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

2007年6月7日 話す、書く、描く

本日コンファレンスが行われ、ローマ大学の工学部の先生が
エトルリア時代の陶器の本物を見分けるためにどのような技術が
使われているか説明し、ミラノの科学博物館の研究者が
特に象牙と木を素材にし美術品の制作年代の
スペクトロスコープによる分析について発表した。
自分はそのあと、予定通りのはなしをしてみたが、
やはり人前に出るとあがってしまって舌も頭も回らなくなる。
一体今までどうやって学生の前で授業なんかできていたんだろうか。
(相手のことをよく知っていて、しかも少数である場合は
人並みに話せるのだが。これは誰にでもできることか。)
それにしても、イタリア人は本当に話をまとめるのが上手である。
息子を見ていても、小学校から、自分の意見をまとめ、
表現できるように、とくにオーラルによる訓練がなされている。
大学でも科目によっては口頭試験だけの場合がある。
話すのは上手な人たちにまかせて
自分はやっぱり書くこと、描くことに徹しようと思う。
だからこそ、書/描かねば。ね。

息子の学校ニュース:
いよいよ明日が最後の日だ。
子どもたちは大はしゃぎ。
下校時間になって子どもたちを引率して降りてくる
先生たちは本当につかれた顔をしている。
学校が終わりに近づき、お誕生会ラッシュだ。
6月1日はマッティーア、6月5日はフランチーとレダの
合同のお誕生会。マッティーアのパーティーの会場は子ども博物館。
火曜日のパーティーはテヴェレ川沿いの
レーガ・アンビエンテ(環境同盟)の公園で行われた。
こちらのパーティーには、大人も笑わすことのできる
やり手のマジシャンが呼ばれ、息子も前半だけだが、
マジックショーに見入っていた。
あさってはお隣のクラスのジュリオの誕生会。
ユーロになってから、プレゼントの値段の相場も2倍に跳ね上がった。
だいだい10-13 ユーロといったところか。