ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

ボローニャブックフェア2013年報告その1 Japanese Talents-Powered by Bolognafiere

昨年、降矢奈々さん主催の『手から手へ』展の会場となった
ボローニャ市立中世美術館では今年、
ボローニャブックフェア50周年特別展ということで
ボローニャ市、ブックフェア、JBBY、国際交流基金の協力を得て
『ジャパニーズ・タレンツ』展
Japanese Talents-Powered by Bolognafiereが開催されました。

ブックフェアでのプロモーション活動、
または国際絵本原画展入選がきっかけとなって
海外で絵本作家としてデビューした21人の日本人作家の展覧会。
29冊の絵本の原画が
15世紀の貴族の館であった美術館の石碑館で展示されました。


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3月24日日曜日夜のオープニングはあいにくの雨、
また市内でそのほかにもオープニングやパーティー、
ディナーが展開されていたにもかかわらず、
200人以上の人たちが訪れ、すばらしい作品たちだけでなかく、
マイケル・ノイゲバウワー(マインエディション)に用意していただいた
特別なワインを楽しみました。
3種類にワインのボドルにはな、なんと、米津祐介さん、今井彩乃さん、たしろちさとさんたちの
作品のレーベルが!!
マインエディションではなく、「ワイン」エディションと印刷されているのには
本当にびっくりし、マイケルの遊び心に皆感心していました。

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マイケルは日本人アーティスト、計9人の絵本を出版していて
日本の出版社に間違えられるほど。
日本にはすばらしいイラストレータたちがたくさんいて
何よりも信頼できるということで
海外の編集者たちに高く評価されています。
カタログ用に編集者たちに対し、インタビューを行いましたが、
どの編集者にとっても。日本人作家とともに作り出した絵本は
思い出深い作品たちとなっています。

ブックフェア50周年記念に合わせてそのほかにも
いろいろな催しがありましたが、
ボローニャ大学出版局はブックフェアとともに
世界の様々な国の過去50年の絵本史をとりあげた論文集を編纂。
その出版記念発表会が3月23日土曜日に開催されました。
会場は旧ボローニャ大学本部、法学部の講堂だった
「スターバト・マーテル」の間。
(ロッシーニの『スターバト・マーテル』が1842年に
初演されて以来、そのように呼ばれるようになったそうです。)
こちらでは、Japanese Talents展にほうにも作家として参加した
ボローニャ在住の、のだよしこさんが大活躍!
ブックフェアを通してイラストレータとしての道を
歩むことができた、その経緯を絵を描きながら説明してくれました。

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日本人作家のみなさん、おめでとう!
これからもどうか頑張ってください!!!