絵本
昨夜相棒といろいろ話していたのだが やはり子どもが自分でも読める挿絵入りの、 子どものために書かれた本が出版されるようになるのは 「児童」という概念が定着し、 中産階級の購買力が安定してから。 それまでは子どものための本と言えば教科書のみ。 (…
ムナーリの『読めない本』のシリーズ。 今となっては文字のないor文字を最小限におさえた、 色や形の「展開」を楽しむ絵本は 子どもの絵本の世界にも受け入れられているが (カーターのあのめっちゃ楽しい抽象的な飛び出す絵本は イタリアでもFranco Panini…
イタリアの児童文学史の本を読み進めているのだが 今までうすうすと感じていたことはただの印象では なかったということが判明。 ボローニャ・ブックフェアのイタリア館は どんしてこんなに教科書を専門に出版する出版社ばかりなんだろう、 例えばフランスと…
息子の作ったお誕生日カードです。 お誕生会ラッシュ中に作りました。 こちらは女の子のお友達用。 「彼女よりも絶対お母さんの方が喜ぶと思うよ」と 言いながら手を動かす息子に 思わず笑ってしまいました。 今年も「美術」は憧れの「優」はもらえませんで…
*写真はトリノに向かう車窓から臨んだ水田。『苦い米』の舞台だ。 今年はボローニャのフックフェアをはさんで 何と合計3人のムナーリ関係のコレクターたちを訪問。 まずはバッコリ氏のバッコリ・コレクション。 アルト・アーディジェ州のカヴァレーゼとい…
今年はボローニャのブックフェアも大盛況だった。 日本の出版社にとってはしかし年度末にかかっていたので 参加が大変だったようである。 今回は仕事でブースの方はあまり回れなかった。 福音館のテーマ別の季刊絵本というのだろうか、はしかししっかりみた…
先週木曜にボローニャから戻って来ました。 今回の審査もまた、全然違う雰囲気のものでした。 審査員の全員が、まずは長年のキャリアによって磨き上げられた 直感を基準に審査に挑みました。 ハンブルグ造形大学のシュトイエ先生の後任、ムルク=タッセル先生…
ムナーリがいかに一般の人々に向けて発信をしていたかということを 象徴しているような小さなできごとだったと思うのだが、 もう十年以上も前のムナーリ晩年のこと、 相棒とともにムナーリを訪れようと思い、 コンタクトをとろうとしたのだが誰に聞いていい…
あさってがムナーリ展のオープニングだ。 展示のお手伝いに参加できないが残念だ! 何とも素晴らしい展示だそうである。 駒形さん+(大好きな)段ボールという組み合わせが楽しみだ。 今回の調査は、イタリアの戦後が終了したと感じさせるものだった。 ムナ…
ムナーリは日本ではある程度知名度があるのかもしれないけれど イタリアではデザイン、建築関係者、児童図書をよく知っている人でないと 名前は聞いたことがあるが、一体何をした人なのか分からない人のほうが多い。 (レオ・レオニ[レオ・リオンニ]を知ら…
ムナーリの『ムナーリのグループ展』という本の訳を今仕上げている。 (題名をどうしたらいいか、まだ悩んでいる。 あまり自分で決めてしまうよりは みんなに相談するのが一番だ・・・) これはムナーリの自己紹介的な小さな本で、 主要な作品群の簡単な説明…
ちょっと思い出したので書いておきたいと思った。 駒形さんのワークショップのお手伝いをしている時に 駒形さんが9色を紙をベンチに並べていく。 30枚ぐらいある紙を彼は指でしっかり抑えながら きゅっきゅっと、ずらしていく。 そうすると紙がとり易くな…
ムナーリの『感動』という本のまとめを書いてみた。 今、目の前に本があるが、 ページがちょっと開いていて、蛍光ピンクとイエローの影が 白いページにうつっていてとてもきれい。 ああ、こんな本も作れるんだなあ、とちょっと感動している。 『考えると分か…
ミラノのムナーリ展のオープニングになんとか行くことができた。 24日夜は雨だったが、会場のロトンダはきれいに ライトアップされ、ものすごい人出で、 ムナーリの生誕100年にふさわしいオープニングとなった。 (ズガルビにぶつかりそうになった・・…
本日のローマは雨。 気温がまだ高く、朝は軽いジャケットでの外出だ。 それでもプラタナスの大きな茶色い葉っぱがはらはらと落ちる。 私たちが「うんこ鳥」と呼んでいるうるさい鳥たちが 大群をなして戻って来た。 糞がいつもより臭いのは数が昨年よりも多い…