ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

Entries from 2007-01-01 to 1 year

2007年5月26日 「ベッタ」

昨年12月はじめ、仕事でマントヴァに行った帰りに 工房のみなとアレッツォで落ち合った。 毎月第一日曜日とその前の土曜日には、トスカーナ州のアレッツォで 大きなアンティック市が開かれる。 イタリアで最もクオリティーの高いと言われているアンティッ…

2007年5月22日 学芸会

今朝息子は「ぼく熱出ればよかったのになあ」と言う。 今日は学芸会の本番。 息子のクラスはお隣のD組といっしょにミュージカルを上演。 息子は「秋の精」と「くまその2」の二役を演じるのだが、 集団で何かわいわいやるのは性に合わないらしい。 お友だち…

2007年5月14日-16日 オラトリオ仕上げ作業2

2007年5月14日 7つのブロックに支えの構造が取り付けられ、 蜜蝋を塗り付けると言う作業がはじまった。 私は最後まで残ってしまった枠の一部を今朝彫り終えた。 オラトリオ全体の修復作業の監督である建築家が作業を見に来たが、 結局、工房のとった方針…

2007年5月12日 チェゼーナ

日本におけるムナーリ展用のコーディネートの仕事で 相棒とともにアドリア海に近いエミリア・ロマーニャの街、 チェゼーナへ。 ムナーリの直弟子であったベーバさんは 現在チェゼーナのムナーリ小学校にて、 ムナーリ・メソッドによるワークショップを確立さ…

2007年 5月8日 オラトリオ 仕上げ作業

オラトリオに戻ってみると、作業はだいぶ進行していた。 枠組みの補強の枠が取り付けられ、 破損部分の差し替え作業も終わりに近づいている。 今朝は電動のこぎりの刃がプツンと切れてしまうという事件が。 自動的に停止するので幸い使用者に大事はなかった…

2007年5月4日 今年のいとしのボローニャ

*少年院 先週はボローニャ児童図書展示会での仕事でボローニャに滞在。 見本市での仕事を展開する前にまず絵本作家及びグラフィックデザイナーである 駒形氏による、少年院でのワークショップに通訳として参加。 少年院は聖フランチェスコ界隈の元修道院の…

2007年4月18日 オラトリオその後

2007年 4月18日 ううむ。 裏の枠をみると、栗castagnaと唐松lariceの2種類の木が使用されている。 栗の部分にはすべてにではないが、 木をはめ込みためのくぼみが彫られている。 今日は少なくとも、栗と唐松が区別できるようになった。 栗の木はオークに…

2007 年4月17日 遠足!

今日息子のクラスは海辺のフレジェーネにある WWF自然公園まで遠足ででかけた。 お弁当は学校の給食室に準備してもらった。 (ハムとチーズのサンドウィッチ2つ、ジュースに ミネラル・ウォーター) バスは4時間以上借りるということで、フルデイ料金とな…

2007年4月15日 マーマレード

気がついたらもう4月半ば。 オラトリオでの修復は順調に進んでいる。 背もたれ部分を元台所の壁からはずしたところ、 7つの部分に分かれていたのだが、 それ以上解体せずに修復することになった。 破損の修復などが終わった段階で、各部分が 独立したベン…

2007年4月10日 天使の月曜日

復活祭はヴェローナ郊外の義妹の新居の お庭作りの手伝いをして過ごした。 ヴェローナの土は丸い大きな石がたくさん混じっている。 粘土質で赤茶色。団子状になりやすい。 なんとなく、錆びたような湿った香りがする。 まだ形になっていない庭に「ビエタ」と…

2007年4月3日 オレンジの園

本日よりスタッロ(長椅子)の一部を大広間に持ち込み、 汚れをとる作業がはじまった。 元台所での解体作業もすすみ、やはり背もたれ部分に とりつけられた支えの脚の部分は後世に取り付けられたもので あることが明らかになった。 楕円形の壁に直線をなすス…

2007年3月29日 作業開始

昨日から聖フィリッポ・ネーリの創立したオラトリオ会の本拠地、 キエーザ・ヌオーヴァのオラトリオに通い始めた。 工房に託された課題は、現在カトリック要理の講義をする 教室として使われている広間の壁に取り付けられている 木製の長椅子型のスタッロ(…

2007年3月25日 レモン

今朝は時計を一時間進めることで一日が始まる。 息子は吐くのは収まったがまだ吐き気がするらしく、 食事がまともにのどを通らない。 南の海岸沿いの町、テッラチーナ産のまるっこいかわいい イチゴが旬だ。 これをレモン汁と砂糖にあえて、ミキサーにかける…

2007年三月その2 オラトリオ

2007年3月23日 例のソレントのペン入れは何と、 ソレント19世紀中頃に有名だった工房で 作成されたものであることが判明した。 蝋でみがいているうちに、ミケーレ・グランドヴィッレという名が 焼き付けてあるのが見えてきた。 さっそく国立図書館に…

2007年 三月 その1

2007年3月14日 今朝は工房に行く前に少し時間があったので 地下鉄のレプブリカ駅で降り、 国務省近くの青空市をのぞいてから サンタ・プラッセーデに寄った。 怖そうなジプシーのおばさんが側面入り口によく しゃがんでいるので入りにくいのだが、 今日は…

ローマの週末

2007年2月24日 今週末は息子ははじめてクラスメートのおうちにお泊まりをした。 いままでおばあちゃんや仲のいいおばさんの家に泊まったことはあるが お友達の家は初めてだ。 マティアスの家に着くなり遊び始め、じゃあね、という私たちの挨拶には 顔…

ソレント1863年

2007年2月21日、灰の水曜日。 本日ブログなるものを開設。いつまで続くことやら。 息子の一行日記を見習ってやってみよう。 おととい、アレッサンドロのところに行ってソレント製の ペンホルダー(というのだろうか)を受け取る。 1863年という年…