ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

Entries from 2008-01-01 to 1 year

2008年  2月20日 ばらばら事件

*写真は修復前と修復度 今、椅子を修復中なのだがよく言われるようにやはり椅子は難しい。 (修復家でもなかなかやりたがならい。 時間がかかるし、ギャラもよくないからだ。) 3カ所で背もたれが折れてしまっていたのだが いずれの箇所にもすでに修復をし…

2008年 2月18日 サミーのブレスレット

先週、マティーのベビーシッターが警察に逮捕されるという事件が発生。 体が震えるほど心配したマティー。 本当にかわいそうだった。 ボリヴィア人のカロは実は不法滞在で、 滞在許可証を持っていないのである。 この事件を機に彼女の滞在を正式なものにでき…

2008年 2月17日 サンタ・チェチリア交響楽団100年祭

本日はローマのサンタ・チェチリア交響楽団の百年祭。 朝の10時頃からParco della Musica「音楽の公園」のAuditoriumで 各種コンサートが3つのホールで展開されている。 日本語のレッスンを終えてから我々も自転車でAuditoriumに向かい、 3時からのヴィ…

2008年 2月14日 『クワイエット・カオス』

昨日ナンニ・モレッティ主演の映画、 Caos calmo(静かなカオス)を観た。 ジュリオ・チェーザレ映画館の第一ホールはゆったりとすわれるし、 画面も大きいので一番気に入っているのだが、 その館内もきのうは満席だった。 妻を亡くした悲しみをうまく処理で…

2008年 2月12日 コルソ通りを行くチャイニーズ・ドラゴン

東京は雪だそうだが、ローマは晴天が続いている。 昨日は中国のお正月を祝うため、 ポポロ広場と祖国の祭壇をつなぐコルソ通りの美術館で開催中の 『乾隆帝と紫禁城』展会場出口から 18メートルの長い龍が放出され、 音楽とともにポポロ広場に向かって飛ん…

2008年2月8日 本日のバールで五分間

やはり話題はシラミ。。 昨日、エマのお父さんが週末にみんなでシラミ退治をしよう、といいだしたので どうせなら外のクラスもいっしょに、ということで 同じ廊下に面した3クラスが同時にシラミ撲滅シャンプーで頭を洗うことにした。 息子は幸いもらってき…

2008年2月7日 マリア・デ・ブエノスアイレス

今回のピアッツォーラ(ピアソラ)五重奏団の イタリア・ツアーの演目はタンゴオペラ、 『マリア・デ・ブエノスアイレス』(1968年初演)。 ピアッツォーラの『八つの季節』に感動したので このタンゴオペラとやらもぜひ聴きたいと思い、 切符を買いに大…

2008年2月4日 ドロシー

2008年2月4日 ドロシー ガルバテッラ地区のパッラーディウム劇場にて "Dorothy. Sconcerto per Oz" (『トロシー。オズにささげる混乱のコンサート』といった感じの訳か) という音楽劇を観に行った。 形式はちょっと文楽風。 太夫のような指揮者が舞…

2008年 1月31日 劉小東のパフォーマンス

先日Palazzo delle Esposizioniから連絡があり、 中国の画家、劉小東のパフォーマンスが来週からあるので 是非東洋人男性モデルを探してほしいと頼まれた。 2月中の10-12日間、午後1時から5時間拘束(お昼を出してくれるとのこと)、 報酬はこの美術館…

2008年 1月27日 Paranoid Park

本当は『クスクス』を観たかったのだが 夫の同僚で観に行った人が四人もあまりよくないと 言うものだから、結局ガス・ヴァン=サンの『パラノイド・パーク』を 観に行くことにした。 ううん。 これは映画というよりは、ちょっとヴィスコンティの『ヴェニスに…

2008年 1月26日 マリーサ先生おめでとう

昨日は夫に息子の下校時のお迎えをまかせて 大学時代大変お世話になったマリーサ先生の瑞宝章授与式に参加した。 セレモニーの会場は日本大使公邸。 カラカラ帝浴場の大通りをアッピア街道のほうに向かって下っていくと 昔兵士が中に立っていた壁がんのある…

2008年 1月24日 ああ無情

プローディ内閣は結局内側から倒壊。 セナートでは開票結果発表と同時にシャンパンのボトルを開ける音に拍手喝采。 ・・・・ 毎朝息子のクラスの父母たち数人とバールでコーヒーを飲むのが日課なのだが きっと明日はみな落ち込んでいることだろう。・・・・

2008年 1月24日 ローマ市立カピトリーノ美物館モンテマルティーニ発電所分館

クリスマス休みに三人で今までにまだ行ったことのない 美術館に行ってみよう、ということで、 聖パオロに向かう途中のテヴェレ川沿いにある元発電所の中に開館した ローマ市立美術館の分館に行ってみることにした。 発電所は1900年初頭にできたもので、…

2008年 1月23日 「ベッタ」仕上げ

*写真は義弟のアパートからのぞんヴァティカン宮殿 蜜蝋磨きはまるでシェラックで磨いたようにぴかぴかになるのだが 硬質な感じではなく、やわらかな印象を与える。 木目の美しさが強調され、家具全体に気品を与える。 それにしても時間のかかること! まず…

2008年 1月21日 国際絵本原画展審査報告

先週木曜にボローニャから戻って来ました。 今回の審査もまた、全然違う雰囲気のものでした。 審査員の全員が、まずは長年のキャリアによって磨き上げられた 直感を基準に審査に挑みました。 ハンブルグ造形大学のシュトイエ先生の後任、ムルク=タッセル先生…

2008年 1月18日 ヴァレッジョについて

年末、初めて「ミンチョ川のほとりのヴァレッジョ」というところに行ってみた。 街の名前もすてき、以前雑誌できた写真にも 川のほとりにかわいらしい街が写っている、 結婚式の披露宴にもよく選ばれるレストランのある場所だと聞いていたので これは本当に…

2008年 1月11日 蝋で磨く

ほとんど100パーセントに近い蜜蝋で家具を仕上げるのは 至難のわざである。 まだ慣れていないせいかもしれないが こすってもこすっても なかなか表面が均等にならない。 工房の人間が近くを通る度に指で表面を触れて行き、 「まだまだだねえええ、大変だ…

January 8th 2008: Wax or Shellac?

Happy New Year Back to school, back to work! After a ten-day stay in the outskirts of Verona, we are back in Rome, everybody seems all right though the flu this year is raving its way. The commode that we named "Betta" is finally coming th…

2008年1月2日 サン・ヴィートにて

新年おめでとうございます! ヴェローナ郊外のサン・ヴィートにて。 本日ローマに向けて出発予定だったのだが、夫が熱を出し、 明日かあさって出発ということになりそう。 義妹は外国から養子を受け入れる許可を裁判所から得たその日に妊娠し、 今週5ヶ月目…