ローマ・デッサン帳

ローマでの生活、見たことや感じたこと、絵本と美術関係の仕事について綴ります。

Entries from 2008-01-01 to 1 year

2008年 6月 カード制作 Birthday Card

息子の作ったお誕生日カードです。 お誕生会ラッシュ中に作りました。 こちらは女の子のお友達用。 「彼女よりも絶対お母さんの方が喜ぶと思うよ」と 言いながら手を動かす息子に 思わず笑ってしまいました。 今年も「美術」は憧れの「優」はもらえませんで…

2008年 6月 学芸会 End of the Year Play

今年の年度末の学芸会にもやはりうちのクラスは劇を上演。 しかもちょっとしたミュージカル形式で。 理科系の方の担任の先生がもともと 音楽院出身であるということも手伝って 歌のとても上手な3年E組。 学校で唯一、ミュージカル形式でやったクラスだった…

2008年 6月 Nadia's Bread Case パン保存用の家具その2

Once the back legs were restored, Nadia's madia, the bread case in chestnut and walnut, started to assume an entirely different air. It suddenly looked very elegant and handsome! After the broken parts had been fixed (like two big holes gn…

2008年 6月19日 インタネット回復 We're Connected Again!

雨がたくさん降るとうちの電話回線が故障するようで 今月のはじめにも回線がダウン。 一週間後にテレコムのおじさんが来てやっと直してもらえたと思ったら 今度はインタネットにつながらなくなってしまった。 テレコムに合計して10回ぐらい電話したり (け…

2008年 6月4日 アレッツォのアンティック市

*写真はアレッツォ市郊外のAgriturismo Ca' Lucanoとそのプール、 そして息子と作ったfionda! This past weekend we visited the Antique Fair at Arezzo. It was the first time that we didn't find those very good things, like the commode 'Betta' t…

2008年 6月2日 エニシダ  Cytisus Scoparius

The brilliant yellow specks you see on the hills now are the genista shrubs, some grow up to two meters! The genista reminds me of Leo Lionni, who always would come back after his six months in New York to Tuscany during this time of year.…

2008年 5月29日 雨上がりの公園 After the Rains

Feelings of gratitude prevail when you think about what is going on in the world today... After the monsoon-like pelting rain, the tiny park they completed in this area right before the elections was thoroughly washed to a brilliantly brig…

2008年 5月23日 ローマの枇杷 Eriobotrya japonica Lindl.

*a Japanese plum tree with Liberty-style buildings in the background... Here in the Prati quarters we have a variety of trees and plants, like the Japanese plum tree now so heavy with its golden fruit hued in grey with the smog. There is a…

2008年 5月13日 本日のバールで五分間 Morning Coffee

*写真の男性はフランチーのお父さん。クラスの父母の中では 中心的存在だ。イタリアの小学校はお父さんたちも子どもの送り迎えを している。This elegant guy you see here is Franci's father, without him we are lost! 本日はバールでみんなで朝のコーヒ…

2008年 5月 マーディア:パンのこね箱 Nadia's Madia

これはヴィッラの友人のガレージの一番奥に収まっていた「マーディア」。 小麦粉を保存し、パンをこねるために使われていたカッソーネ。 パンが手作りされていた時代には各家庭にあった家具だ。 下のほうに本当は引き出しがあって、できあがったパンを保存で…

2008年 ローマの春 Carpobrotus acinaciformis

雨の降り続いた4月が終わり、5月に入ってからは いい天気続きのローマです。 近くの花の市場はブーゲンビリアにつづじ、ばら、くちなしにあふれていました。 先週サン・二コーラの浜辺に行きました。 ローマの延長のような退廃的で、でれんとしたフレジェ…

2008年 ローマの春 Ferula communis L.

こちらは学名Ferula communix L. テヴェレ川沿いのサイクリングロードの道ばたで出会いました。 とってもでかくなります。撮影したものも2メートル越えていました。 最初はウイキョウのお化けかと思いましたが、違いました。 科はしかし同じで、俗名もfinoc…

2008年 5月4日 ニンファの庭園 The English Garden at Ninfa

*写真はすべて息子によるものです。ちゃんとクレジット入れなさいと本人に言われました。 ローマからポンティーナ街道を沿って南に向かうと 昔マラリアの病巣、湿地帯だったポンティーナ平原が広がる。 ニンファは平原を見下ろすレピーナ山脈の麓、 ニンフ…

2008年4月25日 ヴィッラにて A Visit to Villa Camponeschi, Posta

*写真は上から1)ヴィッラから臨むテルミニッロ山2)子やぎたちがかわいいです。 白いのはやぎではなくてマレンマの牧導犬の子犬。3)Postaの Cesaretti 卵農場。 とれたてのおいしい卵を直売しています!!4)ダンテとフェーデちゃんです。 雪解け水に…

2008年 4月24日 キリストの木像 Christ in Polychrome Carved Wood

*反宗教改革の規格に合った、どろどろタイプではない、復活の兆しを見せる 穏やかなキリスト像だと言えましょう。でも鼻血が出ています。 セルモネータというローマ郊外の街の教会内部の木工品修復プロジェクト。 こちらには途中からの有志参加だ。 工房に…

2008年 4月22日 本日のバールで5分間

*写真はローマ郊外、ポンティーナ街道沿いの農場。 菜の花に羊の群れ。ローマもすっかり春だ。 このごろ朝、みんなでコーヒーを飲むバールを変えた。 今まではヴァンニという、お菓子屋さんを兼ねた大きなバールにて 集合することになっていたのだが すわる…

2008年 4月19日 トリノ覚え書き

*写真はマダーマ宮殿内の吹きガラスの窓。 ピエモンテ州は本当に「木の文化」」が感じられる地方だ。 トリノの中心街の建物の扉にはすべてオーナメントが彫られている。 王宮美術館にも18世紀以降の見事な家具が展示してあり、 マダーマ宮の美術館にもす…

2008年 4月17日 ザ・ムナーリ・コレクターズ

*写真はトリノに向かう車窓から臨んだ水田。『苦い米』の舞台だ。 今年はボローニャのフックフェアをはさんで 何と合計3人のムナーリ関係のコレクターたちを訪問。 まずはバッコリ氏のバッコリ・コレクション。 アルト・アーディジェ州のカヴァレーゼとい…

2008年 4月16日 2008年ボローニャ・ブックフェア

今年はボローニャのブックフェアも大盛況だった。 日本の出版社にとってはしかし年度末にかかっていたので 参加が大変だったようである。 今回は仕事でブースの方はあまり回れなかった。 福音館のテーマ別の季刊絵本というのだろうか、はしかししっかりみた…

2008年 3月27日 中世史研究所図書館修復完了!

*写真は書棚の日焼けした問題部分の修復後の写真。3月15日の写真と比較するとおもしろい。 本日中世史研究所図書館、会議室での修復が完了した。 明日はちょうど中世史に関する会議が開催される。 予定通りに作業が運んだというわけだ。 締めくくりとし…

2008年 Easter My Everdisorganized Desk

This is what the wall over my desk looks like now.

2008年 イースター

今年のイースター休みはずっと悪天候が続き、 テヴェレ川も満水。 雨が降り止んだとたんに外出してみたりしたが、 映画館から出るとまた大雨が降ったり、時々雹になったり。 映画はイスラエルのThe BandとBefore the Devil Knows You're Dead (Sidney Lumet)…

2008年 3月25日 豚さんとボローニャの関係

ボローニャを形容する言葉には「ラ・ロッサ」(政治的には右派よりも左派系)、 「ラ・ドッタ」(ヨーロッパで一番古い大学があることから、「教養豊かな」)、 そしてボローニャで学生時代を過ごした詩人ペトラルカによる「ふとっちょの」 という言葉がある…

2008年 3月8日 Florence!

Last last Saturday my son and I suddenly decided that we should go to Florence on a day trip. (My husband was away for a Film Festival up north so I guess we felt sort of left behind.) We rushed to the station and took the first Eurostar a…

2008年 3月15日 中世史研究所図書館会議室の修復

ボロミー二の設計したオラトリオの食堂での修復に続き、 今年は同じオラトリオ会のブロック内の、「時計の広場」側にある 中世史研究所図書館での修復を行うことになった。 今回のプロジェクトはラツィオ州から資金の出ている 女性のための修復講座用の研修…

2008年 2月28日ー3月2日  ローマ現代美術展

*This is me holding this big bronze table with three other guys. This is Roberto Barni's work which took part in the Contemporary Art Fair here in Rome (The Road to Contemporary Art), held in various historic venues like the Church of San…

2008年 3月6日 De Chirico's House

Giorgio De Chirico! stirs inside you something you're not familiar with... his flat colors, the uncomfortable forms, the strange nightmare-like lighting.... Did you know that his apartment is still there facing the Spanish Plaza with lots …

2008年3月1日 パルマへ行こう!

木曜はみなでヨーロッパでも最大規模のアンティックの展示会、 パルマの「メルカンテ・イン・フィエーラ」に乗り込んだ。 まだ一般に公開される前なので、身分的にはディーラーとしての見学だ。 2年前から大型バスで行くことになったのだが これは家具購入…

2008年 2月26日 3つの展覧会

現在ナツィオナーレ通りのパラエキシポで開催中の展覧会を3つ観に行った。 例の中国21世紀の芸術展、イタリア20世紀美術と産業デザインにおける 「スピード」をテーマとした展覧会、そしてNational Geographicの写真展を鑑賞。 中国の現代美術展には例…

2008年 2月23日 セバスティアーノ・デル・ピオンボ展(1485年-1547年)

ヴェネツィア宮殿で現在開催中のSebastiano del Piombo展 に関する覚え書き。 会場内は緑、赤、ブルーなどの照明がホールごとに施され、 作品の飾られた特設の壁の前にもう一つの壁が置かれ、 窓のようなくりぬきがしてあって、そこをのぞき込むと作品がある…